セカイメニューを使って言語の垣根をなくして、もっと気軽にインバウンドの観光客が観光スポットに行けるように

2016年5月18日 | コンテンツ管理用ヨクスル

北海道札幌市中央区にあるセカイメニュー株式会社が地域に貢献するステキなスマホアプリを開発していると耳にして、さっそくお伺いして代表取締役の福西伸康さんにお話しをお聞きしました。

福西さん1

■貴社の事業内容について教えてください。

セカイメニュー株式会社は、飲食店などのメニューをセルフオーダーサービス多言語対応するアプリケーションを開発しています。
外国人の方でもスマートフォンを使ってメニューを読めるようになるので、観光地のお店などがインバウンド需要に応えることができます。

用途

セカイメニューの特徴としては、セルフオーダーのためメニュー以外の情報にも対応できることです。たとえば、飲食店などであればメニューに写真がついていれば仮に言葉が読めなくても指差しでできます。しかし、トイレの場所など聞かれた時にメニューにはのっておらず、困ることがあります。

セカイメニューを使った場合は、メニュー以外にもそういった一般的な質問も掲載しておくことで対応できます。

■どうしてセカイメニューをサービス提供したのか教えてください。

セカイメニューは、2014年6月から提供していて、現在2年目になります。
もともとは、エスプランニングという会社をやっていて道外から仕事を取って受託開発などをしていました。

でも、道内のIT化が進んでいないと感じるようになり、地域貢献の意味を込めて店舗向けのセルフオーダーシステムを作りました。

その後、社内に外国人スタッフの採用と、オリンピックの決定やインバウンド需要の高まりもあり、そのシステムをベースに多言語対応したセルフオーダーシステムを作ってしまおうという流れになりセカイメニューを作りました。

■具体的にはどんな風に動くのか教えてください。

セカイメニューQRコードを読み込むと、ユーザーの言語に合わせて翻訳された文を表示させます。また注文機能を付けることで、多言語対応の負担を少なくするサービスです。

仕組み

以下の動画を見ていただくとわかりやすいと思います。

■世界メニューの翻訳の仕組みはどうなっているのか教えてください。

弊社には外国人スタッフがいるので、まず日本語でいただいたメニューを英語化した上で、さらに中国語や韓国語などクラウドソーシングで翻訳していきます。

■世界メニューの導入数を教えてください。

現在、200店舗程度に導入しています。小さい飲食店でも利用されており、札幌が4割ですが全国でも使われています。

福西さん4

■セカイメニューの成功事例はどういったものがあるか教えてください。

北海道の民放5社が、タイで北海道を紹介する番組をつくり、番組上ではタイ語でスポットの紹介がしたのですがタイの方がタイ語で検索をしても日本のスポットがひっかからなかったのですね。そこでセカイメニューを使って、番組で紹介されたスポットをタイ語化してリストページを作りタイの方がMAPアプリで迷わず行けるようにしました。

■御社の考える地方創生についてお教えください。

まずは私自身が、外国語をしゃべれないので、セカイメニューを流行らせて自分も海外旅行を楽にしたいというのが一番です(笑)

福西さん5

というのは冗談で、北海道ではまだまだインバウンドの観光客が行っているスポットが少ないと思っています。

地方では観光客の総数は実は減っていて、それを補おうと自治体は海外から呼び込もうと躍起になっていますが、飲食店や宿泊施設、観光スポットなどのインフラ面では日本人向け対応とは異なるので上手く行っている所がまだまだ少なく、地方経済への貢献度は低い状態にあります。準備が整わない状態で外国人観光客を集客しても通り抜けていくだけでお金が落ちないどころかゴミのポイ捨てなどで住民感情も悪化する場合もあったりしますので準備の仕方もセットで自治体に提案を行っていたりもします。

そういった事も踏まえながら各地域でもっと人を呼べるように、セカイメニューを使って言語の垣根や文化的、宗教的摩擦をなくして、気軽に観光客があちこち行けるようにしていきたいと思っています。観光客向けだけではなく地元の人が行く美味い店なんかにも行けるようにしたいです。

まずは世界中に情報さえ発信できるようになれば、北海道は最強だと信じているからです。

■今後はどのような展開をお考えでしょうか?お教えください。

福西さん6

ウェブ開発をしている会社、旅行に関連している会社さんなど、セカイメニューを一緒に世界中に広げていっていただける代理店さんを募集しています。

また、外国人観光客を飲食店などへ集客もできるようにセカイメニューから派生したサービスを6月頃にリリースする予定です。

さらに大きく展開をするために、空港や旅行会社、モバイルWi-Fiレンタル会社など外国人観光客の入り口となる事業会社さんと組むようなことも考えていきたいです。
海外進出も東南アジアなどメジャーではない言語の地域から狙っています。

福西さん、ありがとうございました!

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