はまなす財団が行う、地域づくり活動発掘支援事業。人口330名の北海道天売島をもっと元気に!

2016年5月9日 | コンテンツ管理用ヨクスル

北海道札幌市にある公益財団法人 はまなす財団 は北海道各地における地域開発・産業活性化等にかかる人材育成や情報交流を進めています。はまなす財団が取り組む地域活性の取り組みについて、事業産業部の小倉龍生さんにお話しをお聞きしました。

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地域づくりのコーディネートとつなぎ役

───はまなす財団はどのような活動をしている団体ですか?

 はまなす財団は1988年に設立された財団法人です。北海道の地域開発、産業活性化に関する取り組みを行っています。事業内容は地域活性化、産業振興など、地域づくりのコーディネート役として活動しています。

 人口330人ほどの天売島での取り組み

───取り組みの事例を教えてください

 北海道の北西に人口330人ほどの天売島(てうりとう)という島があります。ここで次世代の若者たちが立ち上がって島の持続化を目指した活動を行ってまして、はまなす財団でも財源および人的な協力を行っています。

 たとえば島の魚を札幌の惣菜ショップに卸して、加工して販売を行い付加価値を高める物産振興のほか、観光誘致を促す観光振興の取り組みをしています。

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 水平線まで満天の星空でうめつくされている、天売島ならではのツアー

島では海鳥が生息しているため今までは海鳥を観光の目玉にしていましたが、ほかにも島の素晴らしさに目を向けると魅力的なものがたくさんあります。

たとえば、新月の日に島に行ってみると水平線まで満天の星空でうめつくされています

この素晴らしい景色を見るための星空ツアーなどを実施するためにも、島のみんなで星の専門家を招聘して勉強会を開催してみたり、役場でシーカヤックを買ってシーカヤックツアーに向けた商品づくりを行ったり、天売島ならではのアイデアを出し合っています。

 海岸を綺麗に!クラウドファンディングで出資者を募る。

ほかにも西海岸には海外から漂着するゴミがたまり長年悩まされていました。ここを綺麗にして美しい景観と観光客が集まれる場を作るために、クラウドファンディングでみなさんからお金を集めて天売島に目を向けてもらう取り組みを開始しました。

 「天売島ゴメ岬の美しい海岸を取り戻すために長年たまった漂流物を一掃したい!」というプロジェクトで目標金額を上回る38万円が集まりました。

 多くのみなさんから応援をいただき今年の5月には清掃するためのツアーも組んでこちらも観光につなげていきたいと思っています。

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 島ならではの環境で学べる、全校生徒5名の高校

また、天売島には全校生徒5名の高校があります。普通科ながら水産実習を取り入れたり、地域を学ぶ「天売学」を実施するなど特色ある教育カリキュラムを取り入れています。

 この高校は定時制で生徒は日中働いているのですが、「働きながら学べる」ということを強みにして、今までの学区制を取り払い日本全国から生徒を募り、今年の4月には札幌と東京、島から1名ずつの生徒が入学いたしました。

島のことを考えた結果、地域からも自分たちの地域が元気になるためにどうすればよいかといった声があがるようになり、さまざまな取り組みが着実に進んでいっているという実感があります。

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地方が元気になるためには民間が稼ぐことができるかどうか

───小倉さん自身が考える地域創生を教えて下さい

 地域が元気になるためには民間が稼ぐことができるかどうかに尽きると考えています。稼いで次につながらなければ取り組みも縮小していってしまいますし、まずはしっかりと稼いで次世代へも繋がる取り組みができればと思っています。

 そして、地域活性について行き着くのは人材育成だと思っています。がんばってる地域や活発な地域には必ずキーマンとなる人がいます。気持ちを持った人がいないと物事は動いていきませんので、10年後、20年後を見据えて次の世代につながる人材を各地域で見つけてともに頑張っていくことができればと思っています。

小倉さん、ありがとうございました!

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