なぜ最近ワンカラムが流行っているのか?
最近ワンカラムレイアウトをよく見かけませんか?なんで増えているのでしょうか?その理由を僕なりに考察してみました。
1.バイラルメディアで採用されていることが多い。
バイラルメディアは、1カラム化することでシェア数されやすくするということに趣旨を置いたサイトです。サイト閲覧数よりもFacebookやTwitterでのシェア数がKPIとなっています。そのため1セッション当たりの閲覧PV数よりもシェアされやすいワンカラムを採用しているところが多いです。
2.レスポンシブデザインの普及
レスポンシブデザインの普及によりスマホでは1カラム、PCでは2カラム(サイドバーあり)になっているサイトが増えてきました。繰り返し改善していく上でPCとスマホが同じようにワンカラムレイアウトならばサイトの改善がし易いです。
ワンカラムレイアウトのメリット・デメリット。
メリットについて
1カラム構成の最大のメリットは「メインコンテンツに集中できる」ということかと思います。ヒートマップ解析ツールPtengineを使って実際の視線が集まっているところを表示したものです。
テキストがある左側に視線が集中していることがわかります。画像にも視線が集中しています。文字が大きい部分、テキストリンクにも視線が集まりやすい傾向があります。
一般的にウェブページを見る目の動きは、Fパターン
下に行くにつれてどんどん閲覧数が減っていきます。サイドバーがあるとサイドバーにも視線が移動します。ワンカラム化することにより視線の移動が少なくなり最後まで読んでもらえる確率が増えます。
無駄を省いて訴求ポイントをアピールできる
サイドバーに目線が移動しないためコンテンツに集中することが出来る。また、訴求ポイントである問い合わせなどに視線を集中させることが可能です。
ワンカラム化することによってこんなデメリットは?
デメリットについて
こんな問題点があるかもしれないので、ワンカラム化が怖くてできないと思っていませんか?
離脱率があがる
閲覧ページビュー数が減る?
サイドバーを見ていた人が見る場所がなくなり閲覧数が減り離脱率が高まるのでは?と心配要素を含んでいますが、実験してみることにしました。
会社のサイトにおける重要なポイントは、何でしょうか?
弊社のサイトで重要視されていることは、問い合わせ数です。問い合わせにつながるサイト構築するためには、できるだけ無駄を省いて問い合わせボタンを押してもらいたい!と考えています。
次に、ファンの獲得です。現在、検索の次に流入が多いのは、Facebookです。Facebookページのいいね!も重要なポイントになっています。
Facebookページにいいね!をしてもらうことで継続的に見ていただけることが出来ます。
現状のサイトの流入経路で多い部分は、どこなのか?
(e-Agencyのコーポレートサイト2014年度のランディングページのデータより)
ランディングページのデータ
ランディングページがブログ 55%ブログ
ランディングページがトップページ(サービスページトップ含む) 26%ブログ
ランディングページが事例 12%
事例とブログに最初ランディングしているのが合計は、81%です。
仮説を立てました。
80%以上のランディングページとなっているブログや導入事例が問い合わせに直結しやすくなるかもしれない。ワンカラムにすることで問い合わせ数が増えるのではないか?
実際変更してみてどうなるのか?A/Bテストしてみました。
目的
(問い合わせ数とFacebookページへのいいね!)の増加。
結果
問い合わせ数の変化
ツーカラム時の問い合わせ数
PV 21514 お問い合せ誘導数137(0.63%) お問い合せ数件数9件
ワンカラム時の問い合わせ数
PV 28225 お問い合せ誘導数184(0.65%) お問い合せ数17件
※問い合わせ数約2倍アップ。問い合わせボタン誘導数(問い合わせボタンクリック数)3%UP
直帰率の変化
ツーカラム時の直帰率
77.37.%
ワンカラム時の直帰率
76.06%
一人あたりPV
ツーカラム時の一人あたりPV
1.63
ワンカラム時の一人あたりPV
1.57
結果まとめ
問い合わせへのクリックは、3%増加。
若干ですが改善が見られました。
直帰率は、変わらず。一人あたりPVは、若干下がりました。
直帰率は、あまり変化がありませんでしたが一人あたりPVは、若干下がりました。メニュー部分やフッター部分を改善することでまだパフォーマンスを上げることが可能だと思っております。
※こちらのデータは時期を分けて調査したため、問い合わせ件数が2倍近くなっていますが、信頼度は時期的要因もあるのでまだ低いです。(しかし、変更後問い合わせ数が増加しているのを感じます。)ただ、問い合わせ誘導数については、ある程度正確かと思います。引き続きデータをとる必要がありサイトデザインも変更の余地があります。
お問い合わせフォームへの誘導数3%増加
Facebookのいいね!数の変化
今までよりも1PV当たりの増加量が2倍近く上がりやすくなっていました。(PV数は、ほぼ同じ。)
※ただし、こちらのデータは記事の内容にも依存するので引き続き調査が必要。
結果考察
ワンカラム化により問い合わせが増えました。Facebookページのいいね!の増加率もあがり効果的なサイト改善かと思います。目的をしっかり作れば1カラムもいいですね。
e-Agencyでは、様々なA/Bテストを支援しております。よろしくお願い致します。
超カンタンA/Bテスト『Optimizelyサポートパック』 | e-Agency
PICK UP
-
タグ: アイデア創出, イベントレポート, コミュニティ活性化, コラム, ナレッジキャピタル, ネットワーキング, ヨクスル, ワークショップ, 企業交流, 大阪イベント, 異業種交流
「めちゃめちゃ良かった!」第4回 ヨクスル大阪 × ナレッジキャピタル 開催レポート|株式会社イー・エージェンシー公式note -
タグ: ECサイト, it業界, カゴ落ち, カート放棄, コラム, コンバージョン率, デジタルマーケティング, マーケティングツール, メールマーケティング, リカバリーメール, 機会損失
<調査報告>ECサイトのカゴ落ち率は平均約63.3%、機会損失額は売上の約2.7倍。~株式会社イー・エージェンシー -
タグ: Webエンジニア, it業界, エンジニア学習, コラム, バックエンド, フロントエンド, プログラミング初心者, ポートフォリオ作成, 就職活動, 転職活動, 駆け出しエンジニアと繋がりたい
2024年度 お客様満足度調査 結果のご報告 – Google アナリティクス 360等データ活用支援サービス -
タグ: Amplitude, PLG, アクセス解析, コホート分析, コラム, データドリブン, データ活用, ファネル分析, プロダクト分析, マーケティング, ユーザー行動分析
ユーザー行動分析がわかる!Amplitude用語集 -
タグ: Amplitude, PLG, アクセス解析, コホート分析, コラム, データドリブン, データ活用, ファネル分析, プロダクト分析, マーケティング, ユーザー行動分析
Amplitudeってなに?データ分析の初心者でも使えるの?よくあるご質問にFAQ形式でお答えします! -
タグ: Googleアナリティクス, アクセス解析, コラム
今日は何の日?「GMP プレミアムサロン」の公式キャラクター、ふくロンの誕生日です!