Webマーケティング会社がなぜゲストハウス”おかげ庵”を始めたのか

2016年7月6日 | 溝江 大

皆様、こんにちは。4月に入社しました溝江です。

タイトルを見て「どういうことだろう?」と思った方もいらっしゃると思います。 私自身入社してからこのゲストハウスの存在を知り『なぜイーエージェンシーが?』と疑問を持っていました。

当社イーエージェンシーは2015年(平成27年)10月13日、訪日外国人旅行者に向けて京都ならではのおもてなしを提供する株式会社おかげ(京都市下京区、代表取締役:甲斐真樹)を100%子会社として設立いたしました。併せて同年12月より、訪日外国人向けゲストハウス「おかげ庵」を京都市東山五条にオープンしました。

引用元:京都東山五条にて「おもてなしを科学する」ゲストハウスをはじめます│株式会社イー・エージェンシー

上述のようにイー・エージェンシーはWebマーケティング会社でありながらゲストハウス「おかげ庵」オープンさせ、それに伴い「おかげプロジェクト」という新たなプロジェクトを立ち上げました。 「おかげ庵」とは?「おかげプロジェクト」とは?この目的とはいったいなにか?今回は、「おかげプロジェクト」の概要及びこれからの展望について甲斐社長と田中取締役に突撃インタビューをしてきました。

甲斐社長には”おかげプロジェクト始動のきっかけ”というプロジェクトの根幹に焦点を当ててお話を伺いました。

京都のいいものをwebの力を使って全国に伝えたい!!

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おかげプロジェクト”をはじめようと考えたきっかけは何ですか?

甲斐社長:2009年より古くからある京都の良いものをイー・エージェンシーが持っているweb制作の力を使って、全国に伝えていこうと京都老舗さんの商品を販売することからはじめました。

ところが、京都老舗支援はうまく行った老舗さんもあればうまくいかない老舗さんもあったりで…。そのうまくいかない老舗さんに対してどうにか打開策を見つけたいとひたすらどうすれば良いか考えてました。

課題は集客!!と思っていたところ、幸いにもインバウンドの時代で外国人のお客様はたくさんいらっしゃいました。ならばその人たちをターゲットに何かプロジェクトに取り組んでみようと考えた事がきっかけでした。

なるほど。きっかけは京都の老舗支援だったのですね。

甲斐社長:とはいえ、訪日外国人向けインバウンド業界への参入は初めてだったので、この業界に入るためにもチケットみたいなものがないと誰も信用してくれないだろうと考えました。

そのチケットが”宿”だったのです。実際に宿を持つことで主体的な気づきも得られるし、本気でプロジェクトに取り組んでいるという信念も伝わるのではないかと。

ですから、宿の運用自体が目的ではないのです。むしろ宿を通じたネットワークによって、インバウンドの業界の方々やお客さまとの接点を増やしたいと考えています。

このプロジェクトのゴールにあるのは、海外から来られる訪日外国人の方々に京都の商品を好きになってもらったり、買っていただく機会を増やしていくことです。この考えこそ原点でありゴールです。

一つの出会いのプロセスを作っていきたい

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企業ビジョンでもある「おもてなしを科学する」はおかげプロジェクトにも反映されているのですか?

甲斐社長:そもそも「おもてなしを科学する」とはどういうことなのかというと、「おもてなし」は正解の型があるわけじゃないですよね。場面場面でも違いがあって、ともすれば人それぞれで属人的なものなのです。ある会社が我々のサービスを使って、「おもてなし」をやろうと言っても個人差があってはいけない。誰が使っても「おもてなし」できるようにするために「おもてなし」自体を科学しなければならない。

科学する=再現可能にするとも言い換えることができると考えていて、何かの体系だとかルール、プロセスにしていく。そしてそれをわれわれのサービス・プロダクトなどに盛り込んでいくとやっと「おもてなしを科学した」ことになるのではないかと考えています。

で、おかげプロジェクトでできているかと言いますと、残念ながら現状はテストマーケティング段階なのでそこまでできていません。しかしながら海外の方が京都に来られた時により多くの老舗さんの商品・サービスに対して「これいいな、この商品気に入った」と言ってもらえるような良い出会いのプロセスを作っていきたいです。

その良い出会いのプロセス作りが「おもてなしを科学する」ことになるのではないかと思っています。

このプロジェクトを通して地域の良さを全世界に伝えられる体系ができたらいい

最後に社長らしい一言をいただきました。今回は貴重なお話ありがとうございました。

甲斐社長:ありがとうございました。

社長編集

お次は、田中取締役に”おかげプロジェクト”が今どのように実働しているのか、また今後の展望についてお話を伺いました。

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おかげプロジェクト”の概要についてお聞かせください。

田中取締役:今現在6名+執行役員でプロジェクトを推進しています。

具体的に何を行っているかと申しますと、主に町家を使った民泊事業とアプリビジネスを行っています。6月1日にアプリ(アプリ名:KyotoOK)のβ版をリリースしたのですが、おかげ庵(町家)に宿泊していただいたお客様にこのアプリをダウンロードして使っていただき、宿泊者を起点に、京都の魅力の伝達、宿泊や旅行にまつわるサービスや商品購買につなげることがプロジェクトの狙いです。

開発に時間がかかりそうですが、プロジェクトの進捗はいかがですか?

田中取締役:現在はアプリで取引をさせていただくパートナー様との調整を進めるとともにアプリの機能開発を行っています。機能としては、おかげ庵を中心とした周辺情報、問い合わせやカギの管理など、運営に必要となる機能を中心に開発を進めています。

アプリの最終的な落とし所としては以下の3ジャンルになる予定です。

  1. 旅行者にとっての利便性の高いツールなどのレンタル
  2. 京都老舗のおみやげ購入
  3. 旅行の目的そのものの体験を感じられるツアー提供

具体的にはwifiのレンタルやアプリ内で京都の老舗の商品を購入できるようなコンテンツ、そしてお茶摘み体験などの企画といったことをできるようにしていこうと思っています。

今後のプロジェクトの展望について教えてください。

田中取締役:今年の夏から秋にかけてVer.2をリリースする予定になっています。先ほども言及しましたがそのタイミングでアプリにさまざまな機能を実装していきます。 ある程度回せるようになれば取り扱い物件数であったり自転車レンタルといった取り扱うサービスを増やすことも視野にいれていけると思います。 ユーザーが順調に増えていけば1年とか2年後辺りにアプリのダウンロード数が結構な数になってきていると思うので、その際は広告であったり新しいビジネスモデルも考えていけますよね。まずは、旅行者にとって使いたいと思えるアプリを構築することが先決です。

京都にあるコンテンツはどれをとっても面白い

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こんな機能追加したら面白いんじゃないかといった機能等はありますか?

田中取締役:京都にあるコンテンツってどれもこれも面白いと思うんです。風呂敷一つとっても歴史があるし、お菓子にも歴史がある。そういう意味で京都自体が面白いですよね。 ビジネス的に考えると面白そうなアイディアはたくさんありますよ。それこそこのアプリ起点で雇用を生んだりもできると思っています。例えばフリーのガイドに通訳として他の仕事の隙間時間に働いてもらうだとかもできますよね。学生も多いですし、彼らとも何かできるかもしれません。そうやって規模が拡大していけばやれることも広くなっていきます。

なるほど、ダウンロード数が増えればさまざまなビジネスを乗っけて新しいビジネスの形を生み出すことができるのですね。本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

田中取締役:ありがとうございました。

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まとめ

イーエージェンシーって民泊事業行っていたの?やなぜイーエージェンシーが?と思っていた方にもこのおかげプロジェクトの背景と動向が理解していただけたインタビューになったのではないでしょうか。

京都創業という根幹を忘れることなく京都のいいものをわれわれイーエージェンシーでしかできない方法で科学する。

今後アプリのバージョンUPとともに実装機能も増えていき皆様のお手に触れることがあるかもしれません。その際は暖かく見守っていただくと共に新しい機能に期待していただければと思います。

今回は貴重な時間を割いていただきありがとうございました。

おかげプロジェクトに関するホームページはこちら

http://kyoto.e-agency.co.jp/

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溝江 大

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