【突撃インタビュー】webマーケティング会社が行う地元密着型アイディアソンって?

2017年8月28日 | yukina.kadota

こんにちは!4月に入社しました門田です。

皆様、イー・エージェンシーが日本各地で地域密着型のアイデアソンイベントを開催していることをご存知でしょうか?

各地域のプレゼンターが「地元がよくなるためにこんなことやりたい!」というテーマで思いを発表し、参加者の方々がアイデアを出し合うイベントです。

えっ、それだけではわからない?

それでは、まずはこちらのPVを音声つきで御覧ください。

 

地元創生プロジェクト「さぶみっと!ヨクスル」PV

 

webマーケティングの会社がなぜ、そんなイベントを?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実はこのアイデアソン、イー・エージェンシーにおける地方創生事業の1つなんです!

イー・エージェンシーの地方創生は新規事業です。

アウトバウンド・インバウンドの側面において、私たちができることを日々試行錯誤しています。

例えば、中国・ASEAN越境EC支援サービスを提供している「中国・ASEANECDESK」、訪日外国人向けに「体験型京都の旅」を提案するスマホ用アプリ「Kyoto OK」、そして地域の方々と接点を創っていく「さぶみっと!ヨクスル」があります。

 

今回はイー・エージェンシースタッフの中でも、ひときわエネルギッシュな「さぶみっと!ヨクスル」メンバーのお2人に突撃インタビューをしました!

 

 

—— さぶみっと!ヨクスルの五十嵐さんと甲斐さんです!これまでに所属していた部署と、ヨクスルで回った各地域の中で特に好きな特産品を教えてください!

五十嵐さん:

五十嵐です。部署と、、特産品。2つ目の質問が本当は聞きたいことですね (笑)

地方創生事業に携わる前は、自社商品の販売のイベントの運営を行ったりしていました。本題の好きな特産品は、焼き鳥が好きなので、我が地元こそが焼き鳥の名産地!という方がいらっしゃったらご一報を!

 

甲斐さん:

甲斐大樹です。10年ほどwebディレクターやプロデューサーとして働いた後、マーケティングチームに所属していました。

そして本題の好きな特産品は、高松のうどんです!

 

五十嵐さん:

えっ??うどんが好きだったんですね!1年以上一緒に全国回ってるのに知らなかったです!

左から、五十嵐さんと甲斐さん

 

——さっそくですが、さぶみっと!ヨクスルについて教えてください。

甲斐さん:

”さぶみっと!ヨクスル”はイベントになりまして、地方創生を目的にした地域地域密着型のアイデアソンです。

「地域がよくなるためにこんなことをやりたい!」と志のある地元の方3~4名にご登壇いただき、5分間のプレゼンテーションを発表していただきます。そしてそれをテーマに、30名の地元の参加者がプレゼンターと共にブレストして、アイデアを出し合うイベントになります。

 

——イベントを行う目的はなんでしょうか?

五十嵐さん:

イベントをきっかけに地元の方々や企業や行政が繋がり、地域が盛り上がっていく姿を目指しています。

物事を動かしていく団結力と一体感を生み出せる場を作りたいです。

 

——そもそもなぜ、webマーケティングの会社が地域密着型イベントを行うようになったのでしょうか?

五十嵐さん:

元々、自社サービスを各地域のwebサイト制作者さんに説明するセミナーを行っていました。全国各地を周り、トータル40~50回ほどセミナーを開催していたのですが・・・

ある時ふと「本当に地元のweb制作者さんに喜ばれている活動なのかな?」と立ち止まりました。

アンケートの反応は良かったけども、地元でビジネスが円滑に回ったかどうかの反応が見えず、コミュニケーションとして一方通行になっていたんですね。

運営・参加者が相互発信できるイベントの必要性を感じていたところに、カマコンバレーという熱意の塊を目にして焚きつけられたんです。

地域の課題を「自分事」化する、鎌倉から広がるブレスト文化

これがやりたかったんだ!やりたい!やる!と、セミナー担当全員が同じ思いを抱いて。

どうビジネスにしていくか、どういう方向性にするかは後で考えよう。

熱量に感化されたからやるんだ。

子供がいいおもちゃを見つけて喜んでいる。

お母さんになんて言って買ってもらうかは後で考える!

そんな思いで、イー・エージェンシーができる地域密着型アイデアソンを実現すべく走り出しました。

インタビュー中の様子

 

——さぶみっと!ヨクスルは社会にどう貢献できるイベントですか?

甲斐さん:

イベントを運営していて、地方に限らずリアルなコミュニティが減ってしまったなと感じます。

コミュニティって、世代や仕事、趣味嗜好が全く違う人たちが集まってもコミュニケーションが成立する場だと思うんです。しかし、都市はあまりにも「違う」というバリエーションが広すぎて、また地方は世代間ギャップが大きすぎる。そのため、違いを内包できるコミュニティがありません。

 

ヨクスルは、非常にフラットなコミュニティを、イベントとして提供できます。

参加者がフラットなコミュニティの気持ち良さに共感し、もっと増えたらいいね!と思って各地で行動していただくことが狙いです。

コミュニティが増えて、多様な課題を出し合える土台ができれば、自ずと課題は解決されると思っています。

最終的には、ヨクスル無しでやっていけるよ!と地元の方々に仰っていただきたいです。

 

五十嵐さん:

活動していると、「なぜ東京の会社がわざわざ地方に?」「ここに住む覚悟はあるのか?」と聞かれることがあって。

僕たちは、地域経済が活性化して豊かになってほしい。そしてイー・エージェンシーを介してビジネスにしたい。そのためには、必ずしも地域に居る必要性はないと考えます。

僕たちの“地域を渡り歩く”スタイルは強みになる。「風になろう」を合言葉にしています。

イベントを通して、地域コミュニティという”場作り”のきっかけを沢山作りたいです。

 

——五十嵐さんが印象に残っているプレゼンテーマを教えてください。

どのプレゼンにも思い入れがあるのですが・・・

2016年7月21日開催「さぶみっと!ヨクスルin大阪」の建山和徳さんのお話しをします。

たくさんの人に発達障害を知ってもらい、働きやすい社会をつくるために大阪の街を「アオクスル」という主旨のプレゼンターです。

 

ブレストする際のテーマの切り口が素晴らしいと思いました。

発達障害をテーマにすると、どうしても重く深刻な話になってしまう。多くの人に考えてもらう必要があるため、直球で発達障害を掲げるのではなく”青色”に意味を込めることにしました。青色は、世界的な発達障害啓蒙キャンぺーンのイメージカラーです。

日本では知名度の低い”青色”を広めるためのブレストを行ったところ、20分で86個ものアイデアが生まれました。

アイデアをもとに、アオクスルプロジェクトが発足しました。

第1弾の活動場所は、地元の小学校で行われたお祭り内のブース。白いキャンパスを参加者が青く塗りつぶすことで青くすることの意味が発信されました(詳しくはこちら)。

キャンパスに青ペンで絵を描く子供たち

 

第二弾では「十三アオクスル祭り」が行われました。

コロッケ屋さんやアクセサリー屋さんなど地元のお店に出店協力を仰いで行われたお祭りで、青をテーマにした出店を楽しみつつ、発達障害について学べるお祭りです。

お祭り限定の青いそうめんは完売し、ビルを青く光らせる演出も好評でした(詳しくはこちら)。

十三アオクスル祭りの様子

 

——甲斐さんが印象に残っているプレゼンテーマを教えてください。

2016年6月2日開催「さぶみっと!ヨクスルin仙台」の高橋郁弥さんの「東北を”ムスリムフレンドリー”な地域にしたい!」です。

高橋さんの原動力は「ムスリムの友達が困っているからなんとかしてあげたい」という思いから始まっています。

 

ムスリムとはイスラム教徒の方々を指す言葉で、世界に約16億人いると言われています。日本へ旅行に来るムスリムもここ数年増えてきています。しかし、せっかく日本へ旅行に来ても、宗教上の理由で不便な思いをする方が多い。

 

「友達が困っている、だから助けたい」という理由で社会は動いてくれない。

そこで、東北が困っている「インバウドの観光客が少ない」という課題と結びつけたテーマを打ち出してくれました。

友達の悩みの解決と社会の課題の解決をうまく融合させたわけです。

 

身近な友達が困っていたことの解決から大きな社会の課題解決につなげる髙橋さんに、とても感動しました。

アイデアを出し合うブレストの様子

 

高橋さんの思いを受け取ったからか、参加者の皆さんも真摯に解決策をディスカッションしてくれました。

最終的に高橋さんは、宮城県を中心とした東北全体でのムスリムインバウンド&アウトバウンドの多面的推進を促進するためのシンポジウムを開催されました。

 

——さぶみっと!ヨクスルの活動をして感じたことを教えてください。

五十嵐さん:

ヨクスルの取り組みが目に見える数字で語れるように、今は成功体験を増やしていきたいです。

人の流れ・モノの流れで地元に外貨が発生します。インバウンド・アウトバウンドが注視されている今、地域の魅力を発信してアピールすることが重要です。

魅力を感じてお金が発生するまでのストーリーはすぐにはできないので、腰を据えて取り組みたいです。

 

甲斐さん:

プレゼンターの方は皆さん、”自分の中のキャパシティを制限しない”人ばかりだなと感じます。

例えば登壇頂けないかとお声がけした場合でも、もらった話は断らない、2つ返事でヨクスルへの参加にOKを出していただける方が多いのがイベンターとしては嬉しいです。

 

日本全国にいるそんなエネルギッシュな方々を中心に、地域経済が元気になってほしい。

そして日本経済全体が活力に溢れるようになってほしい。

そのための”場づくり”を、さぶみっと!ヨクスルを通して全国に提供したい。そう考えています。

 

まとめ

 

地元の悩みを解決したい!地元の宝物を何とかして世に広めたい!困っている人を助けたい!

そう思っているホスピタリティ溢れる人と、世代・職業・年齢を問わず思いに共感してくれる人を集めてアイデアを練り、実現させる。

 

さぶみっと!ヨクスルのフラットな「場づくり」の活動、ご理解いただけたでしょうか?

インタビュー後の様子

 

五十嵐さん、甲斐さん、ありがとうございました!

 

 

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yukina.kadota

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