Googleアナリティクスのコホート分析を使って分析してみました。
現在、Googleアナリティクスのベータ版の機能にコホート分析という機能が追加されていたので使ってみました。うまく活用できればユーザがどの時点で定着しているのかをデータで簡単に見ることができるのでオススメの機能です。
※コホート分析の機能は、まだベータ版なので一部のユーザのみ試せれるようになっています。ベータ版なので公式の機能になった場合変わってしまう可能性もあるのでご了承ください。
コホート分析ってなに?
サービスについて重要なユーザー行動を定義した上で、そのデータを定期的に収集しサービス改善の正当性を検証する手助けする手法です。
一般的に言われているコホート分析とGoogleアナリティクスのコホート分析の違い。
一般的に言われているコホート分析は、サービスを使っている人のユーザ属性を定義し、その割合を表示します。5つの属性に分けてサービスについてどのような意識で接しているのかを定義します。
Acquisition(潜在的ユーザ)
Activation(何らかのポジティブな動作を行った)
Retention(戻ってきた)
Revenue(価値ある行動を生んだ)
Referral(それを他人に広めた)
※参考資料 Slide Shares 59シート目
例えば、この5つの属性を弊社のコーポレートサイトで適用させるなら
潜在的なユーザ
問い合わせしてくれたユーザ
リピーター
商品詳細ページに来てくれたユーザ
シェアしてくれたユーザ
と定義し、このようなグラフを作ります。
サンプルで作ったコホート分析のイメージ
何時の時点でどんなユーザに効果があったのか?
ユーザの意識の違いをどのようにすれば角度の高いユーザに上げることが出来るのか?
などを検討できる材料になります。
Googleアナリティクスのコホート分析では
このように同時に出すのは少し難しいですが、一旦データを作成し組み合わせる事により同じようなグラフを作成することが出来ます。
Googleアナリティクスのコホート分析について
Googleアナリティクスのコホート分析では、指標として以下を選ぶことが出来ます。
コホートの種類
ユーザを獲得した日付
コホートのサイズ
日別
週別
月別
指標
ユーザごと
ユーザーあたりのセッション
ユーザーあたりのセッション継続時間
ユーザーあたりのトランザクション
ユーザーあたりのページビュー
ユーザーあたりの収益
ユーザーあたりの目標完了数
合計
セッション
セッション時間
トランザクション数
ページビュー数
ユーザー数
収益
目標の完了数
定着率
ユーザー維持率
期間
コホートのサイズによって選べる期間が異なる。
日別なら
7日間
14日間
21日間
30日間
週別なら
過去3週
過去6週
過去9週
過去12周
月別なら
先月
過去2ヶ月
過去3ヶ月
どんな分析に向いているの?
現在使える指標でいうとECサイトに向いていると思います。もし、ぼくがECサイトの運営者なら指標として収益や目標の完了数を設定します。何度接触した人が、どのタイミングで購入に至っているのか・どれくらいの収益に貢献しているのかを見ることが出来ます。
やっておいた方がわかりやすかったなと思うポイント
※収益というのは、コンバージョンした際の金額です。この部分は、完全に正しい値じゃなくても良いです。例えば会社のサイトなどなら問い合わせが来たらXX円、資料請求ならYY円、など設定しておくことでコホート分析でよりわかりやすい図を作成することが可能になります。
実際にこのサイトのコホート分析データを見てみましょう!
この分析は、e-Agencyのコーポレートサイトのデータです。
最初に接触してから3日め4日目に問い合わせが増える傾向が見て取れる図
こちらは、コホートのサイズを日別にし指標を目標の完了数にし14日間に設定したコホート分析の結果です。1月30日にサイトに接触した人が3日後、4日後に問い合わせしていることがわかました。
最初に接触してから3日~4日くらいして問い合わせが来る傾向が強いのかな?と考えることができます。
もう少し長いスパンでコホート分析をしてみました。
2週間までは、最初接触してからの問い合わせにつながっていることが判るコホート分析の図
最初の記事に接触してから一週間くらいで問い合わせにつながっているケースが多く見られました。ブログを書いてから一週間くらいは、問い合わせが増える傾向がありましたがコホート分析をするとより明確になりました。接触してから2週間しても問い合わせは続きますが、3週間も経つともう忘れ去られているか可能性が高い事がわかりました。継続的に記事を更新し、2週間以内に見てもらいたいユーザに届けることが大切なんだなって思いました。
まとめ
コホート分析をすることで、誰にどのタイミングで接触すべきなのか?またどのタイミングでどんなアクションをとるべきなのか?考えるための材料になりそうです。A/Bテストをする際にも仮説を立てる時に使えそうですよね。もしあなたのサイトもベータ版機能のコホート分析が使えるのであれば使ってみてはいかがでしょうか?
※イー・エージェンシーでは、コホート分析を使ったデータ活用支援を行っています。お気軽にお問い合わせください。
PICK UP
-
タグ: つながりの力, イー・エージェンシー, コラム, リモートワーク, 人材育成, 企業文化, 信頼と自主性, 働き方, 広報戦略, 未来のリーダー育成, 次世代経営, 社長インタビュー, 組織づくり, 経営哲学, 経営者の視点
リモートワークどうする?経営合宿で何を話してる?【甲斐社長に聞く 第1回】|株式会社イー・エージェンシー公式note -
タグ: ECサイト分析, GA4, Googleアナリティクス, Looker Studio, gmpプレミアムサロン, イー・エージェンシー, コラム, ダッシュボード作成, デジタル販売推進, データ可視化, データ活用トレーニング, ニトリ, マーケティング分析, 探索レポート, 業務効率化
株式会社ニトリ様 GA4・Looker Studioワークショップ開催事例 – データ活用への関心の高さを実感! -
タグ: AIアップデート, AIデザイン支援, AI活用事例, Claude比較, Gemini 2.5 Pro, Google Gemini, HTML生成, イー・エージェンシー, グラレコHTML, コラム, フロントエンド生成, プロンプト設計, 手書き風デザイン, 生成ai, 視覚化
猫よりAI 第5回:「Gemini 2.5 Pro、すごくない?」──グラレコHTML出力をClaudeから移植してみた話|公式note -
タグ: エンジニア募集, オウンドメディア, コラム, ビジネス職, リモートワーク, レコメンドエンジン, 中途採用, 働きやすい環境, 採用強化, 社内文化, 翻訳ツール
【オープン社内報 2025年6月号】イー・エージェンシー プレミアムニュース -
タグ: エンジニア採用, キャリア採用, コミュニケーション, コラム, ブログ, リモートワーク, ワーケーション, 文化, 環境
2025年6月の募集職種一覧!ビジネス職を中心に採用強化中!|株式会社イー・エージェンシー公式note -
有限会社シサム工房様:さぶみっと!レコメンドご利用事例