
5月28日から29日にかけてGoogle アナリティクスサミット2014が開催された。参加者が増えているせいか、今年はサンフランシスコのインターコンチネンタルホテルが会場となった。Googleアナリティクスの公認パートナーやGoogle アナリティクスプレミアム利用企業だけに公開された情報なので、すべてを明らかにすることはできないが、その概要と熱気をレポートする。
Google アナリティクスの新機能
Google アナリティクス担当のバイスプレジデントのPaul Muret氏の挨拶から始まり、Babak Pahlavan氏から今までリリースされた新機能が紹介された。そのうち、主なものは次の通り。

Babak Pahlavan氏のプレゼン
拡張eコマース

今までのeコマースは完了した注文だけをレポートしていたが、新しくなったeコマース計測では、商品の検索から詳細ページ閲覧→カート投入→決済までのステップを確認できるようになった。ユーザが購入をやめてしまうポイントやアイテムを流入元やデバイスといった切り口で確認できるため、コンバージョン率の改善に大いに役立つ機能だ。
データのインポート機能(旧名:ディメンション拡張)の強化

Googleアナリティクスの計測結果と外部データソースを連携させる「ディメンション拡張」が「データインポート」と名称が変わり、利用できるデータソースの幅も広がった。下記は現在の設定画面で利用できるデータソースの一覧の引用である。
費用データ
Google 以外のマーケティング キャンペーンの費用データをインポートします。
ユーザ データ
ユーザ データ(顧客セグメント、ライフタイムバリュー、契約更新月など)をインポートします。
商品データ
ブランド、カテゴリ、カスタム商品データなどの商品メタデータをインポートします。
キャンペーン データ
キャンペーンのメタデータ(参照元、メディア、コンテンツ、参照 URL、キャンペーンのカスタム データなど)をインポートします。
払い戻しデータ
e コマース トランザクションの払い戻しデータをインポートします。
コンテンツ データ
コンテンツのメタデータ(記事、著者、カテゴリなど)をインポートします。
カスタム データ
特定ユースケースのデータをインポートするため、カスタム データセットを作成します。
ロールアップレポート

複数のプロパティを横断的に計測できる「ロールアップレポート(プロパティ)」が正式に発表された。大規模な組織では複数のサイトを異なるプロパティIDで計測することが多いが、この機能を利用することでサイト全体のの訪問者数をカウントしたり、横断的なユーザの遷移を計測することが可能となる。
解析設定のDiagnostics(診断)機能

Google アナリティクスの設定内容を確認し、不適切な場合には警告を与えてくれるDiagnostics(診断)機能が紹介された。「コンバージョン件数がでなくなった」といった不具合が発生したら、その現象や解決方法をユーザに通知してくれる。
AdMobとの連携

スマフォアプリ向けアドネットワーク「AdMob」とGoogle アナリティクスが連携したことで、リンクされているアプリの詳細な利用状況の解析結果がAdMobの管理画面から利用可能となった。
GoogleアナリティクスプレミアムとDoubleClick Campaign Managerとの連携

(プレミアム版のみ)Google アナリティクスとDoubleClick Campaign Manager(DCM)を連携させることで、DCMで計測した広告のビュースルー(バナーをクリックせず閲覧したユーザーによるサイトの訪問)を計測することが可能となり、DCMで管理している広告のクリエイティブや費用のデータを取り込めることができるようになった。
モバイルアプリユーザの活性化
Google アナリティクスの新機能が紹介された後、「Activate Mobile App Users with Google Analytics」と題してモバイルアプリユーザの動向やGoogle アナリティクスでのアプリ計測、特にAdMob連携による機能拡張が実際の画面と共に紹介された。


拡張eコマース計測のデモ
今回のサミットの目玉である拡張eコマース計測についても、その詳細が解説された。

コンバージョンステップの可視化も実施のレポート画面を添えて解説されたので、イメージがわきやすかった。下記はユーザ全体の行動とタブレットユーザの行動を比較したところである。

コンバージョンステップの計測だけでなく、商品詳細情報との連携・Googleタグマネージャ対応・クーポン計測・返金処理、など他にも強化された機能が盛りだくさんで解説された。

その他の講演内容
その後は、お昼を挟んでGoogleの新サービスや事例などの話があった。最後には今年になってGoogleが買収したAdometry社に関する詳細が解説された。
29日にも発表が行われるので、
イー・エージェンシーでは、Googleアナリティクスの有料サービスも取り扱っております。Google アナリティクス プレミアムのサービス詳細については、特設サイトをご参照ください。
PICK UP
-

タグ: エンゲージメント, コラム, コンテンツ最適化, メールマーケティング, メール心理学, ユーザー行動, 心理トリガー, 配信戦略, 開封率向上
「届いた数」で満足しない!FCMとGA4でプッシュ通知の成果を「参照元/メディア」まで深掘り分析 -
揖斐川庭石センター様:さぶみっと!レコメンドご利用事例 -

タグ: エンゲージメント, コラム, コンテンツ最適化, メールマーケティング, メール心理学, ユーザー行動, 心理トリガー, 配信戦略, 開封率向上
「購読解除」を隠していませんか?「迷惑メール」に変わる心理と今すぐできる導線改善 -

タグ: キャリア観, コラム, リモートワーク, ワークライフバランス, 働き方, 本音トーク, 社内文化, 社員座談会, 組織の多様性, 若手社員
【社員座談会】「若手メンバー」から見たイー・エージェンシーのリアル。入社後のギャップから、20年前の”激務時代”への本音まで聞いてみた|株式会社イー・エージェンシー公式note -

タグ: オプトアウト, オプトイン, コラム, メールマーケティング, メール配信コンプライアンス, 特定電子メール法, 迷惑メール対策, 送信前チェックリスト, 送信者認証
迷惑メール判定を防ぐ!送信前に必ず確認すべき「3つの法令遵守チェックリスト」 -

タグ: CART RECOVERY, CVR向上, EC広告戦略, カゴ落ち対策, カゴ落ち広告, クロスチャネル施策, コラム, ダイナミック広告, リターゲティング広告, 広告自動化
カゴ落ち広告はなぜ成果が出るのか?通常のリターゲティングとの違いとCVR向上の仕組みを徹底解説

