今がチャンス!?ライバルを出し抜くモバイルSEO~Googleウェブマスターツール モバイル版 の使い方
及川 雄一
アイデアマンズ株式会社
勝手サイトに光明が射している
従来のモバイルWebのトップページは、それぞれ独自のメニューが並び、各キャリアから認証を受けた公式サイトのみが登録されていたので、各キャリアから認証を受けていない、いわゆる”勝手サイト”は、モバイルWeb上で認知度を広げることが難しい状況でした。
ところが、2006年7月にauがGoogleと提携し、EZweb上で検索サービスを導入したことを皮切りに、各キャリアが検索サービスに注力し始めています。そのため、勝手サイトにも一般ユーザーに認知してもらえるチャンスが訪れているのです。
検索サービスに注力しているということは、モバイルSEOがより重要になってきていることを意味します。過去の歴史を紐解いても、PC Webでディレクトリ型検索エンジンからロボット型検索エンジンへの移行に伴いSEOが脚光を浴びたように、同様のパラダイムシフトが起きているモバイル検索においても、同様にモバイルSEOが脚光を浴びています。
ライバルに差をつけるための「Google ウェブマスターツール モバイル版」
SEO専門家には常識ともいえるSEOツールのひとつが、Googleウェブマスターツール(旧:Googleサイトマップ)です。従来の検索サービスは自社サイトのURLを登録することでサイトの存在を検索エンジンに伝えますが、それに対しGoogleウェブマスターツールは特定のフォーマットのXMLファイルをサーバーに配置することで、検索エンジンのクロールを促し、全てのページを登録することができる仕組みです。
元々はGoogleがWeb上の膨大なWebページを収集しやすくするために、Webマスターにサイトマップを自己申請してもらおうという考えに基づいており、独自形式のXMLフォーマットを公開したところから始まります。2006年11月にはYahoo!、MSNもこのフォーマットの標準化に合意しており、Googleウェブマスターツールの利用はYahoo!やMSNに対するSEOのアプローチとしても有効に機能します。
さて、Webサイトをお持ちの方ならぜひ活用してもらいたいGoogleウェブマスターツールですが、すでにモバイル版が存在するのをご存知でしょうか?
Googleウェブマスターツール用のXMLファイルを作ろう
Googleはクローラーと呼ばれるプログラムを使ってWebページ情報を収集していますが、PC版とモバイル版ではクローラーが異なるため、PC版の検索サービスでは検索結果に表示されても、モバイル版の検索サービスでは表示されないということもありえます。
したがってGoogleウェブマスターツールを利用する場合は、PC用とモバイル用のXMLファイルをそれぞれ用意しておく必要があります。ただし、XMLフォーマットや利用手順はPC用とモバイル用はほとんど一緒なので、難しく考えることはありません。
・Webで自動生成する方法
次の自動生成ツールを使えば、WebサイトのURLを入力するだけで簡単にXMLファイルを作成することができます。
・XML-Sitemaps.com
http://www.xml-sitemaps.com/
・SiteMapper
http://momotchi.net/forums/38/ShowForum.aspx
・ブログツールで自動生成
Movable Typeでは、Movable TypeのタグとGoogleウェブマスターツール用のXMLを組み合わせたテンプレートを登録するだけで、再構築のたびに最新のサイトマップ用のXML ファイルを自動生成することができます。以下のサイトではそのサンプルコードが提供されていますので、ご参考ください。
・TOTAL WEB
http://www.total-web.jp/technical/000064.php
・SEO塾
http://www.hyperposition.com/se3blog/google/tools/20050606221756.html
WordPressでもGoogleウェブマスターツールを自動生成するプラグインが提供され
ています。
・Google Sitemap Generator for WordPress v2 Final
http://www.arnebrachhold.de/2005/06/05/google-sitemaps-generator-v2-final
Googleウェブマスターツール モバイル版の使い方
GoogleウェブマスターツールのPC Webでの使い方は既に多くの文献で説明されているので、ここではモバイル版についてその具体的な手順を見てみましょう。
(1)作成したXMLファイルをサーバーにアップロード
FFFTPなどを使ってサーバーのトップページと同じ階層に、作成したXMLファイルをアップロードします。 (なお、Movable Typeのテンプレートや、WordPressのプラグインを利用した場合は、自動的に生成されているのでこの手順は不要です)
(2)Google ウェブマスターツールにログインし、サイトのURLを入力
なお、Googleウェブマスターツールを使うには、Googleアカウントを予め取得しておきます。
(4)XMLファイルを追加
URL登録後の画面で、登録したURLの右側に「サイトマップを追加」というリンクが表示されますので、そこからサイトマップの登録画面へ移る。
(5)[種類を選択]というプルダウンメニューから「モバイル…」を選択
「一般的な…」を選択するとモバイル検索では検索されなくなるので注意しましょう。PC版とモバイル版の両方を登録したい場合は、個別に用意したXMLファイルをそれぞれ登録します。
(6)XMLファイルのURLを追加
先にアップロードしたXMLファイルのURLを入力します。
(7)利用しているマークアップ言語を選択(モバイル版のみ)
「モバイル…」を選択した場合のみ、モバイルユーザー用のWebページで使用しているhtmlの種類を以下の3つから選択します。
・XHTMLモバイルプロファイル(WAP 2.0)
・WML(WAP 1.2)
・cHTML(iMode)
このとき、3キャリアそれぞれに異なるhtmlを使用したページを作成している場合は、a-sitemap.xml、i-sitemap.xml、s-sitemap.xmlなど、複数のXMLファイルを作成して登録します。
以上で設定は完了ですが、検索に反映されるまで時間がかかりますので、計画的に登録を行う必要があります。
モバイル検索サービスはまだ検索精度も低く、検索アルゴリズムもあまり解明されていませんが、これまでPC版の検索サービスで培われてきたものがモバイル版にも反映される可能性は大きいと思われます。そのため、当面はPCサイトで行ってきた対策を地道に施していくことが正攻法になります。その上で今回のような、モバイルSEOを施していく必要があります。
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