2007年09月13日
ECサイトの最近の傾向について ~商品詳細(説明)ページ編 -ECサイトの戦い方(1)
柴田 幸一朗
ダイアモンドヘッド株式会社
Webでは、ユーザーが実際に商品を手に取って確認した上で購入できないために、商品の画像や説明・表現方法に、いろいろと工夫を施す必要があることは言うまでもありません。最近では、商品を立体的に表現するための3D技術や、Ajaxを筆頭とするJavaScript、Flashを利用している ECサイトも登場しています。ここではそうした最先端の技術ではなく、ECで勝つために押さえてはおくべき基本的なポイントを解説していきます。
今回は、今成功しているECサイトがどのようなポイントを重視して商品詳細ページを制作し、成果に繋げているかをご紹介します。
●ポイント1:「商品画像」
商品画像は、ユーザーにとって最も重要な商品情報です。以前は、回線やインフラの問題があったために、Web上での画像は、サイズ・容量と制限があり、特に楽天・ヤフー等のショッピングモールでは厳しいルールがありましたが、最近では、ショッピングモールでも画像の制限が緩和され拡大画像の追加商品詳細の欄に他の角度で撮影した写真などを加えるなどできるようになってます。
では、現在成功しているECサイトの画像の基準をご紹介しましょう。
・通常画面:250×250ピクセル以上
・拡大画像:600×600ピクセル以上
(今後サイト構築をされる場合は、700×700ピクセル以上が推奨です)
ざっと見渡しても、下記のように600×600以上の採用しているECサイトは数多く、ECサイトのトレンドとして画像の大型化は明らかです。
・リクリス( http://www.liclis.com/ ):720×828(幅×高さ)
・TOKYOLIFE( http://www.tokyolife.co.jp/ ):600×800
・ZOZO TOWN( http://zozo.jp/ ):600×690
・セレクトスクエア( http://www.selectsquare.com/ ):680×476
・良品計画( http://www.muji.net/ ):600×600
・マガシーク( http://www.magaseek.com/ ):600×600
・スタイライフ:600×771
もちろん制限が緩和されたから短絡的に大きい画像が望ましいと結論付けたわけではなく、ユーザーのモニターサイズも年々大きくなっていることもあり、実際に検証した結果からも、大きいサイズの方が効果的ということが分かりました。
・別角度の画像:4枚以上(商品の機能や特徴を中心にした画像が好ましい)
・カラーバリエーション:カラー毎の画像が必要です。(特に人気のあるカラーはメイン画像に用いると効果的)
近年急成長しているアパレル系のECサイトは、人物(モデル)の着用イメージカットなども加え、バッグやジュエリーなどとコーディネイトすることで、「ついで買い」を誘引し、さらに成果に繋げています。
●ポイント2:「商品説明」
商品説明はより多くの情報を掲載すべし、とEC関連の書籍で紹介されているのが常ですが、実際に項目毎にユーザーが確認しているポイントを挙げてみましょう。
・商品名:
SEO的にも重要であり、もちろん商品検索にも影響してくるポイントです。以前は、「○○%OFF」や「セール」「特価」といった表現が商品名の前に付けることが多かったのですが、そうするとユーザーは商品ではなく特価品探しが中心になってしまいます。
もちろん、リアル店舗に比べ割安感やお買い得感をアピールすることは大事ですが、リピーターを確保するためには、価格感に関する表現を安易に用いることは得策ではありません。
商品名の前には商品の特徴を先に記載することをオススメします。商品名には文字制限がありますので、できるだけ短い文字数で商品を理解してもらえるように特徴を記しましょう。季節性がある商品・柄や機能で分かれている商品など、同一カテゴリーで種類がある場合などより効果的です。その他、期間限定のキャンペーンであること付記すると効果的です。
・商品サイズ:
商品カテゴリーにより異なりますが、詳細なサイズ情報はユーザーの購買心理を後押しします。
しかし、「○cm」とデータだけを表記されていてもイメージし辛いものです。サイズをより正確に伝えるためには、サイズ表記だけではなく、バッグであれば人物が持った画像、インテリアであれば他のインテリアと一緒に撮影した画像などでサイズのイメージを伝えます。
また「”約”○○cm」といった表記をよく見かけますが、「約」ではなくできるだけ正確に記載しましょう。
・素材:
品物の素材だけではなく、アパレル関連商品であれば洗濯方法・クリーニングの表記を書き添えておくと、まとめ買いやコートなど少し高めの商品には、効果的に働きます。
・機能:
機能の表記は、出来る限りシンプルにまとめ、分かりやすく誤解の無いように表記しましょう。
・原産国(生産国):
原産国の表示は、最近のメディアで中国製の食品関係の問題がにわかに注目されていますが、本来通販では、表記が必須な項目です。原料(素材)と原産(生産)が分かれている場合などは両方の表記が必要です。
・その他:
商品のキャッチコピー(特徴)は、できるだけ詳しく表記しましょう。購入の大事なポイントになります。
●ポイント3:「商品以外の費用(送料、手数料など)」
楽天などのショッピングモールで同じ商品を複数店舗が販売している場合、価格以外で比較するポイントして送料、手数料があります。特に、送料はやはり商品代金以外にかかる費用として最初にチェックする項目です。離島以外一律というのが標準的ですが、地域別などに料金が異なる場合もあります。
送料の負担を軽減するために、「○○円以上の購入で送料無料」というECサイトも多くありますが、商品単価が低いために、目的の商品とその関連商品を合算しても、そのボーダーラインの金額を超えるのが困難な場合があります。これでは、キャンペーンが逆効果になってしまいますので、送料無料キャンペーンを行なう際は、時期やその時期販売している商品の種類、平均の客単価など考慮して行うことが大切です。
また出荷が異なる商品の配送や同梱の有無など、配送のルールをきちんと表記しておくこともお忘れなく。
●総論
これからのECサイトでは、商品を購入検討しているユーザーへできるだけ商品のキャッチ(宣伝)を伝える技術や工夫も大切ですが、EC業界全体の広がりに伴い表記するべき項目も増えているため、商品情報の表記も重要なポイントになります。通販業界全体は、テレビ通販の拡大など含めマルチメディア化されてきていますが、ベースの顧客は、カタログ通販の顧客層が多いことも大きな要因と言えるでしょう。
EC業界のトレンドは、技術の進歩により変化していきますが、購入するユーザーの視点立場に立った分かりやすいサイトが継続的に成長していくと考えます。
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