2007年11月15日
ECサイトの最近の傾向について ~ 梱包編 ~ECサイトの戦い方(2)
柴田 幸一朗
ダイアモンドヘッド株式会社
あまり注目されることのない梱包資材ですが、商品を受け取った際にユーザーが最初に目にするのは商品ではなく梱包資材ですので、梱包の状況や状態によって与える印象は大きく変わります。
また、ユーザーがプレゼントやギフトを贈ろうと考えている時には、梱包資材も大切なポイントになってきますので、地味な存在ながら決して手を抜いてはいけないこともお分かりいただけるかと思います。
今回は、その梱包資材について注意点とちょっとした工夫をご紹介します。
ポイント1:梱包の注意点
・クッション材
商品と箱の隙間にいれるクッション材は、商品が崩さずまたは破損させず届けるためにとても重要ですが、市販の資材は決して安くありません。そのため、オークション出品者や小規模ECサイトがくしゃくちゃと丸めた新聞紙をクッションとして詰めているケースも見受けられますが、当然のことながらユーザーに与える印象は良くありません。しかしながら、新聞紙の再利用はコスト面以外にも、エコロジー的に時流にも合いますし、やり方次第でユーザーの理解を得ることが出来ます。たとえば、シュレッダーで粉々にしてビニール袋の中に入れ、それを複数個クッション材として使うなどの工夫だけでも相当印象が違います。
・梱包用テープ
梱包用テープにはセロハンテープとガムテ-プ(特にクラフトテープ)が使われますが、クラフトテープはテープ同士を重ね貼りできないためしっかり梱包できなかったり、重なった部分に粘着材が残り、梱包を解く際にユーザーの手にベタベタ付いたりすることもあります。セロハンテープも同様で、安いものや古いものは粘着材が残ったりします。
もちろん、梱包全てにコストの高いテープを使う必要はありませんが、すぐ捨ててしまうような梱包では安いテープ、商品を包む際には高価なテープと用途に応じて使いわけることが大切です。また箱の色に合ったテープを選ぶといったちょっとした配慮で印象がグンと違ってきます。
・ギフト用の納品書とラッピング
ユーザーがギフト用に商品を購入した場合、商品に添付する納品書や表記は必ず確認を取りましょう。値段の表記の有無や送り先の名前(漢字)・住所、配送日の確認は必須です。商品に納品書の添付を希望されない場合には、購入者に別便で納品書を郵送することも忘れてはいけません。
ラッピングサービスを行っている際は、ラッピングの有無や種類など事前に購入者に分かりやすく画像などで伝えると親切です。また最近では、メッセージカードのサービスもとても喜ばれます。
それぞれのサービスで別途コストが必要であれば、購入前の画面で有無や種類などきちっと表記しましょう。
・梱包作業の際の注意事項
商品梱包の際に、ボールペン・はさみなどの梱包道具がうっかり商品に混入してしまうことがあります。あまり起きないと思いがちですが、熟練した梱包業者でも発生します。私も2度経験しておりますが、原因ははっきりしていません。梱包作業を行なう場所では道具はきちっと表で管理し、作業の開始・終了時にその有無をチェックしてください。
また、ダンボールの開封時にはユーザーがカッターを使うこともありますので、商品の上に薄めのダンボールを置き(※)、カッターで商品を傷付けないように予防しておきましょう。
(※:配送伝票が添付されている上面をカッターで開封する可能性が高いため)
ポイント2:配送用BOX(ダンボール)
梱包資材として、ごく当たり前に使わているダンボールですが、発注する際には扱っている商品の大きさや重さ・計上によってダンボールのサイズを検討し、その後、厚さや色、ロゴの有無などを詰めていきます。ちなみに大手ECサイトでは、白地にロゴとURLが印刷されているダンボールを使うことが多いようです。
ここで注意すべきは、大は小を兼ねるとして大きいサイズのダンボールを大量に購入してしまうことです。これではダンボールの保管スペースも大きく取りますし、受け取ったユーザーも自宅での処分に困ることになります。ですので、最初からダンボールを大量に準備せずに、下記のように小ロットで注文できる業者と市販されている梱包資材の併用から始めることをお勧めします。
・オーダーボックス.ドットコム
http://www.order-box.com/
最近では、洋服やCD・DVDのように比較的小さくて壊れにくい商品の配送では、ペーパーバッグが用いられます。ペーパーバッグは、配送伝票と同様に、配送会社に注文することができますし、アスクルでも多数扱っております。(アスクルのペーパーバッグは安くて防水のコーティングがされているためとても便利です)
・スーパーバッグ(大、100枚)3,465円(税込)
http://www.askul.co.jp/p/356933/ (アスクル)
・スーパーバッグ(小、100枚)2,898円(税込)
http://www.askul.co.jp/p/356942/ (アスクル)
ポイント3:ちょっとした工夫
・納品書
荷解きした際に納品書がそのまま入っているケースがありますが、3つ折りにしたり、封筒・クリアケースに入れるなどの手間をかけることで印象を良くすることができます。3つ折りの際には、梱包を閉じる際に配送伝票と最終確認しやすくするために、名前が見えるように表向きに折っておくと配送作業ミスも減ります。
・メッセージ
インフォメーションやリピーターへのメッセージを添えておくと喜ばれますので、親しみがあり・丁寧且つ分かりやすい文章で想いを伝えましょう。
・サンプル(試供品)
新商品やネット上では説明しにくい商品などは、購入した商品と一緒にサンプルや試供品として同梱します。それにより配送費用がかさむようであれば、新規購入者にサンプルの案内だけでも添付すると効果が違ってきます。
最後に
梱包資材の選択は、コストとサービスのバランスがとても大切です。成功しているECサイトでは、梱包資材に必要なコストと手間を考え、規模やニーズよって柔軟に対応・改善を行っています。梱包作業は単純な業務ではありますが、ミスを無くするようにマニュアル化し、ユーザーの信頼を深めております。
商品の単価や配送料・代引き手数料のサービスだけではなくリピーター獲得や購入単価UPのために、梱包資材の工夫することで様々なシーンでユーザーが利用できるECサイトに成長できます。
どうしても、売ることには一生懸命に対応しますが、梱包・出荷にはなかなか注意が払えないものです。ユーザーは、ちょっとした気遣いがきっかけで良い印象を持ち、リピーターになることもありますし、逆に言えば、ちょっとした梱包の不手際でも悪い印象を持ってしまいます。商品を受け取る側に立って考えることが重要です。
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