モバイルサイト構築ソリューション事情

2006年10月23日 | 広報・PR・イベント運営担当

2006年10月23日

モバイルサイト構築ソリューション事情

門田 康弘
アイデアマンズ株式会社
http://www.ideamans.com/

 今、PC向けWebサイト(以下、PCサイト)の制作を得意とする制作会社の多くが、モバイルサイト制作には及び腰になっています。携帯端末は、PCに比べるとキャリアと端末に数多くのバリエーションが存在していて、仕様や性能の差異も大きいのです。したがって、個別に最適化をしていては途方もない工数が発生することになってしまいます。

具体的には、制作段階において下記のような問題に直面することになります。

(1)機種によって液晶の解像度や色数が違うため、画像を自由に使えない
(2)キャリアによって絵文字のコードが違うため、絵文字を自由に使えない
(3)世代によってキャッシュサイズが違うため、1ページのサイズを安心して 決められない

 実際のところ、モバイルサイトの制作を専門としない会社が、何らかの理由でモバイルサイトを制作することになるケースも起きます。その場合は社内の人の協力を得てなるべく多くの実機検証を行い、ある程度の品質で妥協するというケースが多いようです。

 モバイルサイトは認知経路やアクセス経路、ユーザーの行動特性もPCサイトとは大きく異なる部分が多く、分野として専門化が進んでいます。モバイルインターネットが登場して早7年。ひとつの制作会社がPCもモバイルも同様の品質でサービスを提供するのが難しい時代になりました。

モバイルサイト標準化の動き

 最近ではPCサイトでの標準化と同様にモバイルサイトでも、どの端末でも見られるような「標準モバイルサイト」の構築を進める動きがあります。(具体的には、マークアップ言語に標準的なXHTMLコードを用いて記述します)

 標準的なモバイルサイトの仕様には、厳しい制約が求めらます。古い機種を対象とするなら、新しい機種のもつ表現力を犠牲にしなければなりません。同様に、リッチな表現力を確保するためには、対象とする端末の範囲を新型機種に限定する必要があります。限られた予算の中で、対応機種の範囲を最大化しつつ、表現力も生かす。モバイルサイトの構築には、そういった仕様の調整作業も必要となります。

モバイルサイト構築のソリューション事情

 一方で早くから、マルチキャリアに対応したモバイルサイト構築の困難さにビジネスチャンスを見出したサービスもありました。サービスは大きくゲートウェイ型とエディタ型、CMS型の3タイプに分類されます。


■ゲートウェイ型
 コンテンツを提供するサーバと、インターネットへの出口の間に専用のハードウェ アを設置し、そのハードウェアが端末に応じてコンテンツを自動変換します。機能、 導入実績ともにどちらもトップクラスの品質ですが、価格も相応にしてトップクラスです。

・x-Servlet(KSK)
http://www.flexfirm.jp/product/x-servlet/

・エリクサーモバイルゲートウェイ(ノイアンドコンピューティング)
http://elixir.neu.co.jp/



■エディタ型
 デスクトップアプリケーションとして、安価ながらも充実した機能と優れた操作性 をもっています。静的なファイルを書き出す形式なので、デザイナーとライターが CMS的に分業することは難しく、デザイナーがコーディング用エディタとして利用する場合が多いようです。

・ケータイ・サイト制作王(ジャングル)
http://www.junglejapan.com/products/tel/kss3/

・デザインワイヤー(ユーリードシステムズ)
http://www.ulead.co.jp/product/designwire/



■CMS型
 ASPやサーバシステムの形式で、数多くのCMS製品が存在します。ブログやECなど、特定の用途に特化している場合が多いので、用途以外のカスタマイズが困難ですが、用途が合致する場合は高いコストパフォーマンスが見込まれます。

・Mobile Director(シンクウェア)
http://www.mobiledirector.jp/

・Let’sケータイ!(ネットドリーマーズ)
http://www.lets-ktai.jp/

・MobileShift(エムティーアイ)
http://www.mshift.jp/portal_top.asp

・Pure AXIS(レキサス )
http://www.pureaxis.jp/

・MS2.jp(ユビキタス・ビジネステクノロジー)
http://ms2.jp/

 CMS的なソリューションとしては、Movable Typeを拡張する動きがあります。MT4iはMovable Typeのモバイル対応プログラムとして有名であり、無料で使えるのが大きな魅力です。ブログを読む用途に特化しており、一般的なモバイルサイトの制作案件で利用する場合は表現の幅が限定されます。

・MT4i
http://www.hazama.nu/pukiwiki/index.php?MT4i

・MT-Mobile(ファンコミュニケーションズ)
http://lab.fancs.com/

モバイルサイト構築サービスに求めらているもう一つのカタチ

 アイデアマンズでも10月10日に「ケータイキット for Movable Type」というMovable Typeのプラグインをリリースしました。

・ケータイキット for Movable Type(アイデアマンズ株式会社)
http://www.ideamans.com/keitaikit/(β版提供中)

 このプラグインは、カスタマイズのしやすさを活かしながら、キャリアや機種に依存するリスクを格段に軽減させることができます。

 その秘密は、全端末の情報データベースを内蔵している点にあります。ブラウザを内蔵する携帯電話端末411機種(2006年10月現在)の液晶解像度、キャッシュサイズ、対応画像フォーマット、Flash対応状況などをデータベースとして内蔵し、アクセスした端末を判別して、絵文字変換や画像変換、ページ分割など、コンテンツを端末に応じた最適な形式に自動変換します。上記サイトでβ版の試用ダウンロードを開始しましたので、ぜひお試し下さい。

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