10分でできるLifeHack~ 「プロジェクト管理」を考えつつも「activeCollab」を試す

2006年7月24日 | 広報・PR・イベント運営担当

2006年07月24日

10分でできるLifeHack~ 「プロジェクト管理」を考えつつも「activeCollab」を試す

森藤 将武
株式会社イー・エージェンシー

 現在最も有名なWebベースのプロジェクト管理ツールが、他でもない「Basecamp」です。この「Basecamp」、これまたWebで最も有名なフレームワーク「Ruby on Rails」で構築されているのですから、利用者が多いのもうなずけます。(ユーザー数は10万人を超える、とも言われています)

 とはいえ、Basecampも元々はPHPで開発が行われていたシステムなので、ごく当たり前のようにPHPで構築されたBasecampクローン「activeCollab」(アクティブコラボ)が登場しました。

 「プロジェクト管理」といえば既に語りつくされた感のあるテーマですが、Basecampがなぜ今これほど人気なのでしょうか。

・activeCollab
http://c01.wx0.net/?c=34913&m=2020&h=2c855ab56c

Webだからこそのプロジェクト管理の必要性

 どんな仕事でも「プロジェクト」がある限りはそれを管理をしなくてはいけません。たとえ仕事ができる人が何人いても、それを管轄するプロジェクトマネージャーがダメであればどんなプロジェクトもうまく回りません。そして、Webにおける「短納期」は毎回毎回頭を悩ませる問題になってきます。

 「短納期」であるがゆえに、プロジェクト内での時間のロスが致命的な結果を招く場合があり、短納期をいかに乗り切るか、がこの業界の永遠のテーマではないかな、とさえ感じています。だからこそ今も昔も、「プロジェクト管理」ツールが脚光を浴びているのでしょう。

(筆者が思う)最も使われているスケジュール管理ツール

 今も弊社ではよく使われているスケジュール管理ツールがあります。おそらく読者の皆様の中にも愛用されている方が多いのではないでしょうか。そのツール名は、

「Microsoft Excel」

 表形式であるが故に、スケジュール表などが作りやすく今もいろいろなシチュエーションで使われています。しかし、1つのファイルであるために、ファイルサーバに置いて皆で情報を書き込む、という使い方が主流でした。そもそもせっかくネットワークが繋がっているのに、社内からだけ閲覧できる、ファイルサーバに置いて会社からだけ更新できる、というなんとも寂しい状況です。
(もちろんセキュリティを考慮してこの方法を取るという選択肢もあります)

せっかくなので、Webで管理しよう

 Basecampはとてもよいサービスですが、「有料」という大きな(?)壁があるため、なかなか使おうという勇気がでないのは事実です。とはいえ、決して高い料金でもありませんし、サーバ管理の必要も無いため、有力な選択肢であるといえます。

 ですがせっかく「100%free」を明言している「activeCollab」があるので、使わない手はありません。「activeCollab」では何ができるのかと言うと、

・プロジェクトの設定。これが無いと始まりません。
・マイルストーンの設定。いわゆる節目。節目を境にプロジェクトの修正などを行います。
・タスクの登録。日々の細かいTodoなどのタスクを登録します。
・メッセージの登録
・メンバーの更新履歴の確認
・ドキュメントの追加

 極端に言えば上記の6つが主な機能になるかと思います。

 さらに上記の登録に関連して、「タグを付ける」ことができるため、Webならではの「項目間の関連性」を持たせることができます。

 さて、最後に「activeCollab」の機能を交えつつ、実際のWeb製作の現場をざっくりとシミュレーションしてみましょう。

簡単なプロジェクトシミュレーション

1.プロジェクト立ち上げ
  プロジェクトリーダーが「プロジェクトの登録」を行います。

2.スタッフィング
  製作スタッフをリーダーが確保、チーム体制を整え、メンバーを登録します。

3.案件情報の共有
  提案資料、先方から頂いたドキュメントをアップし、皆で情報を共有し、
  製作するサイトの目的や要望にズレが生じないよう、MTGを行います。

4.スケジューリング
  スケジュール表を皆で共有し、直近のタスクを洗い出し登録。

5.キックオフ
  飲み会をするなりMTGをするなり、プロジェクトによって様々です。
  少なくとも情報交換の出来る場であることが必要です。

6.製作開始~完了まで
  ディレクター、デザイナー、SE、プログラマが各自タスクを登録し、
  プロジェクトマネージャーが都度進捗を確認、マイルストーンの時期が来れば
  プロジェクトの再確認を行い、軌道がそれた場合は修正を行います。

7.先方チェック
  客先からチェックが入ります。
  Webの業界でも「言った・言わない」の問題が発生することは多々あるので
  やり取りの記録や確認項目をタスクとして登録してあれば、メンバー間での
情報も共有でき、確認漏れなどの発生を最小限に留められるでしょう。

8.納品!
  無事先方チェックも通り、納品です。
  ここで打ち上げをするなり反省会をするなり、プロジェクトによって様々です。
  次の仕事に生かせる方法でプロジェクトを終了しましょう。

 いかがでしょうか。上記はかなりざっくりとしたプロジェクトフローですが、要所要所で「activeCollab」の出番がありそうです。

 最初はもちろん「めんどくさくて使う気にならない」という声も多いと思いますが、「長い目で見てツールを選択・使用できる」スキルも今からは必須なのではないでしょうか。

(参考リンク)

・PHP5で書かれたWeb2.0風プロジェクト管理ツール:activeCollab
http://phpspot.org/blog/archives/2006/07/php5web20active.html(phpspot開発日誌)

・プロジェクトを成功させる組織作りの考え方,進め方
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060706/242681/(日経BP)

・プロジェクトは失敗するのが当たり前!?
http://www.atmarkit.co.jp/im/cpm/serial/scene01/scene01.html(@IT)

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