2006年04月27日
Yahoo!カテゴリ登録はいまも有効か? ~ YST移行後のYahoo!におけるSEOとカテゴリ登録の現状
西永 英樹
イー三六五株式会社 さぶみっと事業部
http://www.submit.ne.jp/
最近、SEO関連で注目されたニュースとして、「GoogleにおけるOpen Directoryの重み付けの変化」がある。
・ディレクトリサイトに関する SEOの常識がまた一つ変わった
http://labs.cybozu.co.jp/blog/akky/archives/2006/04/seo_dmoz_effectiveness.html (秋元@サイボウズ研究所プログラマーBlog)
Googleはロボット検索エンジンのサービスを主として提供しているが、ディレクトリ型の検索エンジンサービスも実は提供している。それがGoogleディレクトリである。使ったことがある人はそんなに多くはないかもしれないが、GoogleのSEO対策として、Googleディレクトリは重要視されてきた。つまり、Googleで検索結果順位を上げるためには、「Googleディレクトリ(Open Directory)に登録されること」が必須であったのだ。
それがここに来て状況が変わった、と前出のブログ記事では指摘する。Googleのアルゴリズムが変更され、Googleディレクトリを活用して検索順位を上げていたサイトが軒並み順位を下げているそうだ。なぜ、そういう事態になったかはブログ記事を参照していただきたいが、従来のSEOの手法に少なからず波紋を投げかけるニュースであることは間違いない。
・Googleディレクトリ
http://www.google.co.jp/dirhp?hl=ja
Yahoo!が検索結果をYSTに切り替えてからの状況
日本における検索エンジンの双璧と言えば、GoogleとYahoo!である。GoogleにおけるGoogleディレクトリの位置付けが変わった一方で、Yahoo!はディレクトリ型検索サービス(Yahoo!カテゴリ、と呼称)に関連した動きは起きているのだろうか?
実はYahoo!も検索結果におけるYahoo!カテゴリの位置付けを変えている。記憶に新しいところでは、昨年10月にYahoo! Japanは検索結果をそれまでの、Yahoo!カテゴリを反映させたものから、Yahoo! Search Technology(YST)へ切り替えた。
変更当初は昨日まで20位以内に掲載されていたサイトが翌日には80位ぐらいまで落ちるといった極端な順位変動も見られたが、最近では随分と検索結果も落ち着いてきたようである。
これもYahoo!カテゴリに対する位置付けが変わってきた現われと言えるだろう。
Yahoo! が検索結果のデフォルトをYSTに切り替えた理由のひとつに検索ビジネスの急速な拡大とユーザーの検索ニーズの変化があるといわれている。
特にGoogleの影響は大きく、それまでの「サイト単位 – トップページ中心主義」から「コンテンツ単位 – 下層ページ起点主義」へと急速に変化した。ユーザーは必要とする情報に検索結果からすぐにたどり着くことが可能になり、ロボット型検索エンジンがユーザーの支持を幅広く集めるようになったのである。
それでもYahoo!JAPANはカテゴリ登録を重視している?
ではデフォルトの検索結果ページをYSTへ切り替えてから従来のYahoo!カテゴリへの登録はその重要性を失うことになったのだろうか?一般的にはYSTは現在もカテゴリに登録されているサイトを重視しているといわれているが。
古い記事になるがYahoo! のスタッフが「Yahoo!検索 スタッフブログ」でYahoo!のカテゴリ登録に対する考え方を述べているのでご参考いただきたい。
・「Yahoo!カテゴリへの登録とYST」(2005年10月31日Yahoo!検索スタッフブログ記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/15000744.html?p=1&t=2
これによると、Yahoo!Japanはカテゴリ登録されているサイトはそもそも人が審査した安心できる「Yahoo!お墨付きのページ」と認識している。つまり、YSTでも評価されるのは当然といえるのだ。しかし、実際にはどれほどの効果があるのだろうか。そこで、弊社のサイトでその効果を検証してみた。
検証:さぶみっと!JAPAN カテゴリ登録前後の順位変動
カテゴリ登録はYSTの順位にどのような影響を与えるのだろうか?実際に「さぶみっと!JAPAN」の検索エンジン登録サービスをYahoo!ビジネスエクスプレスを使って登録をしてみた。登録前と登録後の順位変動をご覧いただきたい。なお、登録完了日は4月21日であるが、実際の掲載日は4月22日ごろと想定される。
対象URL:http://www.submit.ne.jp/
登録前 登録後
————————————————————————–
キーワード 4/16 4/23
————————————————————————–
検索 エンジン への 登録 34 1
検索 エンジン サイト 登録 38 2
検索 エンジン 一括 登録 13 13
検索 エンジン 登録 16 8
検索 エンジン 登録 サイト 5 2
検索 エンジン 登録 代行 10 3
————————————————————————–
上記は各キーワードをYahoo!で検索したときの検索結果順位の遷移であるが、順位変動の要因が全てカテゴリ登録によるものとはいえないものの、巷での定説どおりカテゴリ登録はYSTの順位に好影響を及ぼしているといえそうだ。
結論としては、やはりYahoo!で順位をあげるにはカテゴリ登録はいまだに有効であるといえる。Yahoo!のSEO対策として、Yahoo!カテゴリへの登録は必須であるという構図は変わっていない。もしYahoo!カテゴリに登録されていない方は、まずは登録をされることをお勧めする。
上記の弊社の例でもあるように、場合によってはトップページのみでなく、第二階層など、サイト内のカテゴリトップのページでも掲載が可能な場合があるので、すでに掲載されている方でも再度自社のサイトを確認してもらいたい。
弊社のサイト関連では、「さぶみっと!JAPAN」の1サイトでも相当数のカテゴリに登録されている(下記参照)。このように、1サイトで複数のカテゴリに入ることで、比例して露出量が増える。
しつこいようだが、今一度、自社のサイトにチャンスロスが生まれていないか、確認されることをお勧めする。
PICK UP
-
タグ: アイデア創出, イベントレポート, コミュニティ活性化, コラム, ナレッジキャピタル, ネットワーキング, ヨクスル, ワークショップ, 企業交流, 大阪イベント, 異業種交流
「めちゃめちゃ良かった!」第4回 ヨクスル大阪 × ナレッジキャピタル 開催レポート|株式会社イー・エージェンシー公式note -
タグ: ECサイト, it業界, カゴ落ち, カート放棄, コラム, コンバージョン率, デジタルマーケティング, マーケティングツール, メールマーケティング, リカバリーメール, 機会損失
<調査報告>ECサイトのカゴ落ち率は平均約63.3%、機会損失額は売上の約2.7倍。~株式会社イー・エージェンシー -
タグ: Webエンジニア, it業界, エンジニア学習, コラム, バックエンド, フロントエンド, プログラミング初心者, ポートフォリオ作成, 就職活動, 転職活動, 駆け出しエンジニアと繋がりたい
2024年度 お客様満足度調査 結果のご報告 – Google アナリティクス 360等データ活用支援サービス -
タグ: Amplitude, PLG, アクセス解析, コホート分析, コラム, データドリブン, データ活用, ファネル分析, プロダクト分析, マーケティング, ユーザー行動分析
ユーザー行動分析がわかる!Amplitude用語集 -
タグ: Amplitude, PLG, アクセス解析, コホート分析, コラム, データドリブン, データ活用, ファネル分析, プロダクト分析, マーケティング, ユーザー行動分析
Amplitudeってなに?データ分析の初心者でも使えるの?よくあるご質問にFAQ形式でお答えします! -
タグ: Googleアナリティクス, アクセス解析, コラム
今日は何の日?「GMP プレミアムサロン」の公式キャラクター、ふくロンの誕生日です!