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甲斐社長に聞く!社員のみんなから集めた13の質問【前編】

求人募集中!自信を持って業務に取り組める職場環境を提供しています!

こんにちは、コミュニケーションデザイン部の五十嵐です。
弊社では社内スタッフ交流の場として定期的にオンラインランチ会を開催しています。野球好きやサッカー好きといったテーマを各回に設け、共通の趣味を持つ人達で集まるフランクなランチ会です。


社員のみんなから集めた13の質問

先日、社員からのリクエストで「甲斐社長とランチしたい」との声がありまして、それであれば甲斐さんに聞きたいことを募り、それに対して答えていくようにしてはどうだろうか?ということで社内に告知をして質問を募りました。

質問の数は13個。さまざまな質問を通じて甲斐さんのこと、会社のこと、事業のことがわかる内容となりました。リアルタイムでの回答ということもあり、取り繕わない素直な思いが言葉となっています。

今回はその様子の動画とともに、note用に内容を構成しましたのでこちらをご紹介させていただきます。

昔の自分にメッセージを伝えるなら何と言いますか?

「他の人は自分が思ってるほど自分のことは気にしてないよ」ということ。
昔は誰かに評価されてるという意識がすごくあったんだけど歳を取ってくるとわかるのは、ほとんどの人が他者に対して関心がないということ。
そう思うと僕も気にしすぎたなと。それが昔の自分に言いたいことですね。

これからどのようなチャレンジをしていきたいですか?

これいきなり大きな方向感の話しになるんですけど、いま我々のデジタル業界だけでなく社会でどんな変革があるかっていうことから考えるんですけど、大きなインパクトがあるなと思う技術が3つあって、一つは我々がやってるAIとかビッグデータの分野。

二つ目が最近話題のWeb3。ブロックチェーンですよね。

三つ目が量子コンピューター。
この辺りの技術が加速度的に進化していくと、それによっておそらく社会は2030年、2040年にかけて大きく変わっていくんだろうなと思ってます。

そこにはいろんなチャレンジのできる領域が広がってくると思ってて、その中でまず会社でやりたいことでいうと、その三つの技術の中で一番身近なのはAIとかビッグデータなんですけど、実は当初はAIビッグデータっていうものをやってた時になんとなく後ろめたさがあったんですよ(笑)。

人の行動を詮索してある程度売上につなげる、利益につなげるみたいな。そういう技術でもあるのでこんなことずっとやってていいのかな、売上を広げていくことは会社が社会を悪くしていってるんじゃないかなっていう風に思ってたんですよね。

だけどコロナ禍になってはっきり感じたのは、AIやビッグデータっていうものがどんどん進化して(人間の代わりに)働いてくれることで僕らは、今まで縛られてた時間とか場所から解放されていくっていう風なことがあるのかなと。

もちろん言い方を変えれば仕事を取られるみたいな見方もありますけど、それは使い方が悪いわけで、前向きに考えていくと働かなきゃいけなかったものが、働かなくても良くなるわけですよ。

ある一定時間しばられてたのが解放される。その事によって空いた時間で人間って本来やりたかったことが芽生えてくるんじゃないかなと思って。

だからうちの会社としてやっていきたい事は今扱っているAI、ビッグデータということだと、それらの技術を使って社員はもとよりお客さんや社会の方々の場所や時間からの解放っていうこと。そのことによって一人一人が本来自分がしたかった、幸せだと思ってることに時間と余裕をもって取り組めるようにしようと。

そういう社会っていいんじゃないかなと思っていて。これが会社としてチャレンジしたいことかなと思ってます。

会社から離れて個人ということでいうと、この数年間で社会がどんどん変わってきたことでこれからの社会のヒントがいっぱい獲得できたと思ってまして、社会がこうなるんだろうなってことがわかってきたんですよね。

わかってくるとその社会がむちゃくちゃ魅力的に思えてきて、早く実践したいなっていう気持ちがあります。もちろん今言ったようにこの会社が達成することもその手段になるんだけど、そこは社会全体でと言うと時間かかりそうだから、もう少しコンパクトに楽しい世界を自分の身の回りでできないかなと思ってて、まずやりたいなと思ってるのが共感する仲間と村づくりをやりたい。

別に土地を買い占めるとかそんなものではなく、気の合う連中がその近くに住んでお互いに助け合いながらそのこれからの社会を作っていくということをやれたらいいな。

多分、実験みたいな世界になるんだけど、おそらく先行する社会の形になるんじゃないかなと思ってて、多分めっちゃくちゃ楽しいんです。
コンパクトにやるなら早くやれるからやってみたいなという風に思ってます。

今月中に使わなくなってしまう10万円があったら何に使いますか?

10万円はね、絶対こうだと思ってるのはディズニーランドに家族で行く。(笑)
一番コスパがいいんじゃないですかね。10万円ってあるようでないんですよね。そんな中で10万円あれば120%燃え尽きられるのはディズニーランドな気がします(笑)

毎日のルーティンで行っていることを教えて欲しいです。

一番意識してるのは楽しむっていうのはすごい意識してます。逆に言うと怒ったり悩んだりする時間を極力短くしますね。人間ですから腹立ったりとか悩んだりするんですけど、とにかくその気持ちの切り替えに全力を注ぎます。

大体、3秒怒り続けても3時間怒り続けても大して結果は変わらない。あと悩みもそうだなと思って。長く悩んだからといって良くなることもない。
「要するに今できないから悩んでるんでしょ?今できないのに今しようと思うから悩んでるわけで、今をやめたらいいんですよ。」と、思うようにすると怒らないし悩まないですね。
そうすると余計なことしなくて済むのでその時にできる事をやろうかなっていう風にしてます。

ご自身が得意と思われていること、好きなこと(趣味でも仕事でもなんでも!)はなんですか?

得意っていうとこで行くと、いろんな観点で得意ってあるんですけど、僕は経営者なので、いろんな経営者を見て、自分が得意なんだなと思ったのは何でも熱中できること。
どんなことでも熱中できますね(笑)。実際やってみると面白いので熱中できるんです。

その一方で他の経営者と比べると執着が無いんだと。かなり執着がない。燃えやすく冷めやすいのかもしれないけど(笑)

そのことは経営でも役に立ってる部分が多分にあるかなと思いますね。

それから好きなことっていうと一番好きな物は自然なんですよ。自然というのはいわゆる山とか川みたいな環境的な美しい自然も大好きなんだけど、何て言うのかな、人のだらしない部分ってあるじゃないですか?相田みつをの「人間だもの」みたいな弱さ。やっぱり自然な状態というのを見るとね、なんか愛しい気持ちになるんですよね。

だからそういう広い意味で自然な状態って何か心打たれますね。大好きです。

逆に言うと嫌いなこともその裏返しなんですよね。
僕は経営者ですからかなりこういろんなロジックとか勉強して理屈的なものも色々武装はするんですけど、だけどその理屈が先行するとやっぱり嫌なんですよね。

そうした自然に湧いてくる思いと理屈が世の中にはあるわけですよ。

例えば、子供が無邪気にやっていたことに対して、ルールなんだからやめなさいとか世間がみたいな感じで抑え込まれるところとか見るとほんと悲しくなることがあります。なんとかできんかなみたいな。

お金が大量にあったと仮定して、会社関連で一番投資したいところを教えてください。

会社関連での投資ですからあくまでビジネスとして答えていくと、いろんなアプローチがあるんですけどITの業界で一番わかりやすい投資先というのは技術の進化なんですね。

技術の進化で、ある程度ロードマップがあって例えばわかりやすい例でいうと3Gの次は4Gだし5Gだし、技術っていうのは一つの方向性でいってるから余裕のある大手ほど先々から押さえていくわけですね。ベンチャーだってそうです。

基本的にデジタルの会社ってそういう(技術の進化的な)先々を考えてる経営者が多くて、時々それが大きく社会に受け入れられる時にビッグベンチャーという風に出てくるものです。

ただ、イー・エージェンシーの場合、それでは駄目だと思っていて、そもそも、最初に世の中のニーズ、人の欲だったり悩みだったり、そういう社会の求めるものが背景にないといけなくて。
そこから紐解いた時にテクノロジーが役に立つのかどうかみたいな順序が本来の姿なんです。

なんか技術がすごいからって作ってみましたとかっていうのは必ずしもその技術が世の中を良くしてたかっていうと、気が付いたらすごく環境汚染してたとかそういうこともあったり、それによって病気になったみたいなこともあったりする訳ですよ。
だからやっぱり社会とか人とかを根っこに据えとかないといけないと思ってて。

そこで僕がこれから会社としても取り組んでいかなきゃいけないベクトルっていうのは、大きくは、これからの人の暮らし方とか欲望とかが変わってきたことに対してです。

昔は大きな家、立派な車、物質的に満たされる欲求がしばらく続いたと思うんですけど、数十年ぐらい前からですね、特に平成に入ってから、だんだん家にものが溢れてきて、最近はコマーシャル見たらバイクの買取センターとか自分から(物を買うのではなく)物を売る内容になってる。

つまり家から物が減るようなことに対してコマーシャルになってる時代への転換。
要するにモノよりも求めるものが変わってきた。それは何かって言うとはっきりしてるのがやっぱり好きな人との時間、思い出など精神的な充足。そういう風になってきたんだろうなと思っててこれからテクノロジーっていうものが、いかに精神的なものを満たしていくかっていうことが問われてると思ってます。

僕らの取り組みは、こういう観点でやっぱり考えるべきなんだろうなと思ってて、じゃあ精神的な充足って何ですかっていうと、近頃、すごい大事なのは「居場所」なんだろうなと思ってるんです。

居場所っていうのは恐らく関係性なんですけどたとえば好きな人とそばにいる。もちろん、一人でもいいですよ。あるいは自然とかでもいいです。居場所。心地いい場所。
居場所を作ることを人は求めていくだろう。そういうためにお金を使うだろうし、そういう会社で働きたくなる。
これからの行動原理っていうのが、どんどんどんどん進んでいく。

そこでうちの会社がそのま技術的にどんな解決をできるかなって思うとさっきの話に通じるんですけど(AIやビッグデータを活用して人々の)時間と場所を解放するっていうことはすごく大事な仕事になるんじゃないか。
それによって人が居場所を獲得しやすくなるんだろう。

例えばZoomっていうのも居場所を作ってくれるサービスだと思うんですよ。
以前は東京に勤めなきゃいけなかった。でもご実家のお父さんお母さんが高齢で病気になって帰らなきゃいけないといった時に仕事を辞めてた訳ですよね。あるいは介護施設に入れるとか。だけどZoomを使えば自分で両親を診ることができる。
だから、Zoomが売れてるんだと考えてもいいですよね。

もちろん、従来の社会的な考え方でいくと効率を上げているんですよ、Zoomは。経済のスピードを上げていく。そういう価値もあるんでそれも重要なんです。

だけど、これからの話をすると、僕は経済のスピードをあげるというのは行き着くところまでいったと思ってて、我々の仕事をより早くより効率的にっていうのはもう(人間の欲求として)限度があるんじゃないかな。

それよりはむしろ人間が何かしたいこととか、あるいは新しいアイデアとかそういうものを考えられる時間、場所、繋がり、居場所。お金を使いたい対象はそっちにいくんじゃないかなというふうに思いますよね。

うん、投資する方向っていうのは今AI、ビッグデータは基本そっちに役立てることだと思ってるので、このことはもう自信を持って進めていきたいなと思ってます。(まず目の前の業務の効率は上がる)でも、そこだけでは多分ゴールじゃないんですよね。

AIやビッグデータ活用で、効率が上がった、時間が空いたっていう成果だけを見てるのではなく、それによって人間の時間や場所が自由になる。そして、一人一人自分の居場所が見つかる社会になる。そこまで考えて僕らのサービスとしたいなと思ってます。


後編はこちら!

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