Googleアナリティクスのコホート分析を使って分析してみました。

2015年2月9日 | attrip

Googleアナリティクスのコホート分析を使って分析してみました。

現在、Googleアナリティクスのベータ版の機能にコホート分析という機能が追加されていたので使ってみました。うまく活用できればユーザがどの時点で定着しているのかをデータで簡単に見ることができるのでオススメの機能です。

※コホート分析の機能は、まだベータ版なので一部のユーザのみ試せれるようになっています。ベータ版なので公式の機能になった場合変わってしまう可能性もあるのでご了承ください。

コホート分析ってなに?

サービスについて重要なユーザー行動を定義した上で、そのデータを定期的に収集しサービス改善の正当性を検証する手助けする手法です。

一般的に言われているコホート分析とGoogleアナリティクスのコホート分析の違い。

一般的に言われているコホート分析は、サービスを使っている人のユーザ属性を定義し、その割合を表示します。5つの属性に分けてサービスについてどのような意識で接しているのかを定義します。

Acquisition(潜在的ユーザ)

Activation(何らかのポジティブな動作を行った)

Retention(戻ってきた)

Revenue(価値ある行動を生んだ)

Referral(それを他人に広めた)

 ※参考資料 Slide Shares 59シート目

例えば、この5つの属性を弊社のコーポレートサイトで適用させるなら

潜在的なユーザ
問い合わせしてくれたユーザ
リピーター
商品詳細ページに来てくれたユーザ
シェアしてくれたユーザ

と定義し、このようなグラフを作ります。

コホートサンプル

サンプルで作ったコホート分析のイメージ

何時の時点でどんなユーザに効果があったのか?

ユーザの意識の違いをどのようにすれば角度の高いユーザに上げることが出来るのか?

などを検討できる材料になります。

Googleアナリティクスのコホート分析では

このように同時に出すのは少し難しいですが、一旦データを作成し組み合わせる事により同じようなグラフを作成することが出来ます。

Googleアナリティクスのコホート分析について

 Googleアナリティクスのコホート分析では、指標として以下を選ぶことが出来ます。

コホートの種類

ユーザを獲得した日付

コホートのサイズ

日別
週別
月別

指標

ユーザごと
ユーザーあたりのセッション
ユーザーあたりのセッション継続時間
ユーザーあたりのトランザクション
ユーザーあたりのページビュー
ユーザーあたりの収益
ユーザーあたりの目標完了数

合計
セッション
セッション時間
トランザクション数
ページビュー数
ユーザー数
収益
目標の完了数

定着率
ユーザー維持率

期間

コホートのサイズによって選べる期間が異なる。

日別なら

7日間
14日間
21日間
30日間

週別なら

過去3週
過去6週
過去9週
過去12周

月別なら

先月
過去2ヶ月
過去3ヶ月

どんな分析に向いているの?

現在使える指標でいうとECサイトに向いていると思います。もし、ぼくがECサイトの運営者なら指標として収益や目標の完了数を設定します。何度接触した人が、どのタイミングで購入に至っているのか・どれくらいの収益に貢献しているのかを見ることが出来ます。

やっておいた方がわかりやすかったなと思うポイント

※収益というのは、コンバージョンした際の金額です。この部分は、完全に正しい値じゃなくても良いです。例えば会社のサイトなどなら問い合わせが来たらXX円、資料請求ならYY円、など設定しておくことでコホート分析でよりわかりやすい図を作成することが可能になります。

実際にこのサイトのコホート分析データを見てみましょう!

この分析は、e-Agencyのコーポレートサイトのデータです。

コホート分析

最初に接触してから3日め4日目に問い合わせが増える傾向が見て取れる図

こちらは、コホートのサイズを日別にし指標を目標の完了数にし14日間に設定したコホート分析の結果です。1月30日にサイトに接触した人が3日後、4日後に問い合わせしていることがわかました。

最初に接触してから3日~4日くらいして問い合わせが来る傾向が強いのかな?と考えることができます。

もう少し長いスパンでコホート分析をしてみました。

コホート分析週間2

2週間までは、最初接触してからの問い合わせにつながっていることが判るコホート分析の図

最初の記事に接触してから一週間くらいで問い合わせにつながっているケースが多く見られました。ブログを書いてから一週間くらいは、問い合わせが増える傾向がありましたがコホート分析をするとより明確になりました。接触してから2週間しても問い合わせは続きますが、3週間も経つともう忘れ去られているか可能性が高い事がわかりました。継続的に記事を更新し、2週間以内に見てもらいたいユーザに届けることが大切なんだなって思いました。

まとめ

コホート分析をすることで、誰にどのタイミングで接触すべきなのか?またどのタイミングでどんなアクションをとるべきなのか?考えるための材料になりそうです。A/Bテストをする際にも仮説を立てる時に使えそうですよね。もしあなたのサイトもベータ版機能のコホート分析が使えるのであれば使ってみてはいかがでしょうか?

※イー・エージェンシーでは、コホート分析を使ったデータ活用支援を行っています。お気軽にお問い合わせください。

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ライター

大学卒業後、DJ KRUSH氏との仕事を契機に、Web業界に進む。 現在は"おもてなしを科学する"株式会社イー・エージェンシーに勤務。マーケティングチーム広報。 GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)保有者

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