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卒業生と振り返るイー・エージェンシーの歴史 Vol.6 中村 浩太さん

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イー・エージェンシーは、1999年の創業からこれまで、多くの仲間に支えられてきました。仲間と一緒にいくつもの成功や失敗、その喜びや苦労を積み重ねて、今日まで成長してくることができました。そこで、過去に在籍していた人たちに当時を振り返ってもらい、そうした歴史の先に、今のイー・エージェンシーがあることを再認識しつつ、今後の活動に繋げていきたいと思っています。

第6回目は、イー・エージェンシーに入社後、グループ会社や管理部門を横断的にまとめ上げ、現在のプロダクトサービスの礎を作り上げた中村 浩太さんにお話しいただきました

元々はFacebookのライブ配信で、元在籍者をゲストに迎えて一緒にお酒を飲みながらざっくばらんにお話をする「少し早めのお疲れさん会」という企画ですので、皆さんもぜひリラックスしてご覧いただけると嬉しいです。また、動画の会話だけでは意図が分かりにくい部分もありますので、記事(テキスト)もぜひお読みください。

※動画中、映像や音声が乱れる部分があります。また、動画の記事化にあたり、表現や内容をより伝わりやすく編集しています。

現在の活動

五十嵐:「少し早めのお疲れさん会」第6回目のゲストは中村 浩太さんにお越しいただきました。現在は、食品業界というインターネット業界とは真逆のような業種でお仕事されているということですけど、今のお仕事の内容や、食品業界に進まれた経緯を教えてください。

中村:イーエージェンシー退職後、起業して、食品の製造メーカーさんや、飲食店を経営されている会社さん、などをサポートする事業を行っています。

食品業界を選んだのは、イーエージェンシーに在籍しているときに、そこそこ売れるインターネットサービスを作れるパターンはできたかなって思ってて、しかし、ものすごく売れるインターネットサービスを作れるほどではないな、という自己評価もあり、それならば今度はリアルなビジネスに携わりたいなと思ったのが理由ですね。

甲斐:食品業界は、IT業界とは違う面白さがあると思うんだけどそこはどう感じてる?

中村:プロダクトサービス事業をしているときに、お客さんに実際会う機会ってほとんどなかったんですけど、今はお客さんの顔が見れているという違いは感じますね。

現在手掛けている仕事

五十嵐:お客さんの顔が見られるってところがやりがいに繋がっているんですか?

中村:やりがい・・・難しいこと聞くねぇ(笑)。やりがいってあまり意識したことなくて、携わっている商品やサービスが好きになれば、仕事も面白くなると思うし。こういうやりがいがあるからこういう仕事がやりたい、ってよりは、やっている仕事が好きになることが大事なんじゃないかな。

五十嵐:どんな仕事であっても、どのように楽しむかってことが大事なんですね。では、今の仕事をしていく上で、イー・エージェンシーから学んだことや経験が役に立っていますか?

中村:また難しいこときいてくるね(笑)。イー・エージェンシーという会社は、当時ある意味クリーンで、邪(よこしま)な人がいなかったんです。ああいった経営の姿勢は好きだし、僕が知ってる社長さんは大概無茶苦茶な人が多かったんで、世の中には甲斐さんのような真面目な社長もいるんだなぁって思いました。

管理部門にいたときに、甲斐さんの経費精算を「これはアカン」って受け付けなかったときも、甲斐さんは「しょうがないねぇ」って引き下がりましたからね(笑)。

甲斐:普通の社長さんは「なんでやねん!」や「必要なんじゃ!」っていうよね(笑)

中村:そういう姿勢は、経営者としてのあるべき論みたいなところで非常に参考にしています。


イー・エージェンシー試練の時期

五十嵐:イー・エージェンシーに在籍していたのはいつくらいですか?

中村:2004年から2015年まで10年ちょいかな。

甲斐:浩太君がいた時期は、うちの会社が一番大変な時期で、絶対に戻りたくない(笑)。創業した当時は、ITバブルの追い風もあって、普通にやっているだけで成長した時期なんだけど、それが何年か経って、我々がやって来たことが踊り場に差し掛かってくると、頑張っても頑張ってもなかなか数字に出てこない。

年々それが顕著になってきて、新規事業もすぐに結果が出る訳じゃないから、ネガティブなことばっかり考えていたね。そんな中、社員が苦労している姿を目の当たりにしたら、僕自身何が楽しいのか分からなくなってたし。

中村:受託制作が会社の大きなウェイトを占めている状況で、会社も100人を超える規模になっていたので、その仕事の歯車を止められない。スタッフの生活を守るために仕事はしていかないといけないけど、仕事を取ってきてもスタッフは疲弊していく、みたいな悪循環でしたね。

在籍時の想い出

五十嵐:入社時はドラゴンフィールド(イー・エージェンシーのグループ会社)に所属されていましたが、どういうお仕事をされてたんですか?

中村:ドラゴンフィールドは、「WEB FLASH」という雑誌を出していたので、それに携わっていました。ただドラゴンフィールドが持っていたWEB FLASHをはじめとする色んなメディア事業が、イー・エージェンシーの受託開発のビジネスが拡大するにしたがって、脇に追いやられていって、すごくもったいなかったな、とは思いますね。

稼ぐ稼がないという話は置いといて、大切にしておいた方がよかったんじゃないかと。だからWEB FLASHが廃刊になったときは、実は心を痛めてて、最終号は家に取ってありますよ(笑)。

五十嵐;その後、管理部門にいながら、イー三六五(イー・エージェンシーのグループ会社)もまとめていました。僕も当時イー三六五に在籍していたんですけれども、浩太さんが上司として、一緒にお仕事させていただきました。

覚えているのが、Webサイトのマッチングサイトも運営していたんですけど、なかなか収益も出ない中で、どのように付加価値を付けていこうか、となったときに、浩太さんが「オフ会を開いてみたら?」って言ってくれて、どれくらい反響があるのか半信半疑だったんですけど、ふたを開けてみたら、7、80名の方に集まっていただいて、この感動が今の活動の原点だったりします。

あの頃、Webから離れてリアルで集まったメンバーとの繋がりが、今でも残ってますし。そんなきっかけを与えてくれた活動でしたね。


不退転の決意で新事業を開拓

五十嵐;その当時の甲斐さんの印象はどうですか?

中村;甲斐さんが、一番悩んでおられた時期だったんじゃないかな、と思います。会社もそれなりに大きくなり、売上ももちろん増えている時期ではあったんだけど、本当にタフな現場だったんで。その現状を何とかしなくてはいけない、と思いつつも、やっぱり受託制作というメインストリームは止められない、止められないけど変えなきゃいけない、みたいなジレンマがあって、別の路線へ舵を切れるほど確信のあるビジネスも見えていなかった感じですかね。

そして、グループ会社を統合して、プロダクトサービス事業を預からせてもらうことになったときに、「3、4,000万の赤字を出しますよ」と甲斐さんにお話ししたんですけど、「それでもやってくれ」って言ってくれたのは、すごく心強かったです。

あのタイミングでプロダクトサービス事業が成功しなかったら、受託開発ビジネスに邁進するしか生きる術がなくなってしまうので、そういう意味では絶対に失敗させちゃいけない、と思ってやってました。そういう覚悟を持って臨んでいたので、何かあったときにすぐに会社に駆け付けられるように、休みの日でも車で1時間かかるところより遠くには絶対行きませんでした。

甲斐:浩太君が、それくらいの執念で立ち上げたサービスが、今のイー・エージェンシーの柱になっているので、感謝しかないです。

中村:失敗したら会社の火が消えちゃうんじゃないか、ってぐらいの気持ちでいたので、軋轢はたくさんありつつ、赤字を出し続ける中で、「あいつら何してんねん」って声を聞こえてくるんだけど、「怯んじゃいけない」と思ってました。甲斐さんが一番応援してくれましたし。

甲斐:新規ビジネスを立ち上げるにあたって、浩太君のように、怯まない人じゃないとダメなんじゃないかとは思ってた。空気読んだら続けられないので。

中村:だからヘンな妥協をしなくてよかったなとは思います。メンタル的には結構キツかったですけどね。

プロダクトサービスを展開する意義

中村:個人的には、ソフトウェアのメーカーになりたかったですね。それがアプリなのかサービスなのか別として、メーカーになりたかった。

甲斐:プロダクトをやると、もちろんプロダクト自体も残るけど、その要素技術も残る。要素技術があると、次に繋げていけるわけです。

中村:要素技術以外にも、開発→運用→課金→回収、というスキームも残るんですね。一旦できたスキームの上にどれだけサービスを並べられていくか、みたいなことを当時はもうちょっとやりたかったなという思いはありますね。

一方で、サービスを始めるにあたって、サービスを辞める時のルールを決めておいた方がいいかなとも思いますね。サービスやメディアは、続けていく内に、めっちゃ愛着が出てくるんですよ。そして愛着が出てきたら止められない。だから、こうなったらもうやめようっていうのもサービスを始める時に、イメージしておくことが大事なのかな、と思います。

今のスタッフに贈る言葉

五十嵐:イー・エージェンシーの現役の社員に向けて、OBとして浩太さんの言葉をお願いします。

中村:イー・エージェンシーは、どんな仕事をしていても、どんな場所に行ってても、そんなにしょっちゅう会わなくても、友達と思えるような人と出会えた場所なので、みんなもイー・エージェンシーでそういう人と出会って欲しいなと思いますね。イー・エージェンシーには真面目な人が多いんで。

五十嵐:まさにこの「少し早めのお疲れさん会」も今までに在籍していた人との縁を大切にしていきたいな、と思っています。そんな6回目、ゲストは中村 浩太さんでした。ありがとうございました。



▼今回Facebookライブで対談を始めてみた実感を、甲斐がコラムにしていますので、ぜひご覧ください。

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