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ChatGPTに採用ページを評価してもらったらズバリ納得の改善策を提案された!

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こんにちは、皆さん。
イー・エージェンシーで広報・PRをしている甲斐大樹です。
現在、採用チームと一緒に採用広報も取り組んでおり採用サイトの運営をしています。

今回は、ChatGPTで採用ページをより効率的に、かつ客観的な指標で評価できないかを試してみました。ウェブサイトの評価方法として一般的なヒューリスティックテストとユーザーテストを組み合わせた(ような?)アプローチを用いています。

※注意点として、ChatGPTはインターフェースを見れないのでテキストを読んで評価している。それでも十分示唆的でした。


概要

この記事では、OpenAIのChatGPTを活用し、ウェブサイト(特に採用ページ)をより効率的に、かつ客観的な指標で評価・改善する方法を紹介します。具体的には、ペルソナ作成、ページの評価、そしてその評価結果に基づいた改善策の提案の3ステップで構成されています。ChatGPTがページを読み、ヒューリスティックテストとユーザーテストを組み合わせたような評価を行います。

ChatGPTで採用ページをより効率的に、かつ客観的な指標で評価してもらう

ChatGPTにしてもらうのは次の3つのSTEPです。

  • STEP1.ペルソナを作ってもらう

  • STEP2.ページを読んでもらって評価してもらう

  • STEP3.評価を踏まえて改善策を提案してもらう

では、実際に評価してもらった会話ログを紹介しながら説明していきます。
対象となるのは、採用サイトの「会社を知る」というページです。

このページの課題は、集客があるのにエンゲージ率が低く、せっかく来てくれたユーザーがあまり文章を読んでくれていないということがわかっています。

STEP1.ペルソナを作ってもらう

ChatGPTは「WebPilot」プラグインを利用します。※ChatGPT Plusの契約が必要(2023/06/30現在)

最初の指示はこちら。
この指示は指定したページの情報を取得した上で、その情報を見る可能性のある3つのペルソナを作ってもらっています。

ひろき:
https://recruit.e-agency.co.jp/about-company/
このページは株式会社イー・エージェンシーの求人サイトのある1ページです。このページを見る可能性のあるペルソナを3つ作成してください。

そして、次のとおり3つのペルソナを作成してくれました。

ChatGPT:
1.テクノロジーとおもてなしを融合させたいエンジニア:この人物は、テクノロジーを活用して他人への配慮や気遣いを提供するというビジョンに共感します。彼は新しい技術を学び、それを活用して人々の生活を豊かにすることに情熱を感じています。

2.成長を望む若手社員:この人物は、自身のスキルを伸ばし、キャリアを発展させたいと考えています。彼は、学習と成長のための公平な機会を提供するという企業の姿勢に魅力を感じます。

3.クライアントの成功を追求するマーケター:この人物は、クライアントの成功を自身の成功と考えるという企業理念に共感します。彼は、自身のスキルと知識を活用して、クライアントのビジネスを成功に導くことに情熱を感じています。

確かに、この3人ならこのページを見てくれそうです。でも、そうじゃない人たちからの評価も見たいところです。そこで次のような指示を追加でお願いします。

ひろき:
この内容にあまり興味を持たないと推定される一般的な求職者のペルソナも2つ作成してください。

ということで、出てきたのが次の2つのペルソナです。

ChatGPT:
4.安定志向の求職者:この人物は、大手企業や公務員など、安定した職業を求めています。彼はリスクを避け、長期的な雇用保証と安定した収入を重視します。
5.非テクノロジー分野の専門家:この人物は、自分の専門分野(例えば、医療、法律、教育など)に深くコミットしており、その分野でのキャリアを追求しています。彼は自分の専門知識を活用して、具体的な問題を解決することに情熱を感じています。

ということで、まずは5つのペルソナができました。

STEP1.の会話ログを見たい方はこちら

では、STEP2に進みましょう。

STEP2.ページを読んでもらって評価してもらう

ChatGPTは「WebPilot」プラグインを利用します。※ChatGPT Plusの契約が必要

最初の指示はこちら。
この指示は指定したページの情報を取得した上で、STEP1.で作った5つのペルソナがどのように評価するかを類推してもらっています。

ひろき:
あなたは優秀なプロファイラーであり、UXデザイナーでもあります。
https://recruit.e-agency.co.jp/about-company/
次の5つのペルソナとして振る舞ってこのページを読んだ時にどう感じるかフォーマットに沿っておしてください。

1.テクノロジーとおもてなしを融合させたいエンジニア:この人物は、テクノロジーを活用して他人への配慮や気遣いを提供するというビジョンに共感します。彼は新しい技術を学び、それを活用して人々の生活を豊かにすることに情熱を感じています。

〜<5つ目までのペルソナ>

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出力フォーマット
1.応募意向がどれぐらいあがるか?(5段階で)
2.もの足りないと感じる情報を列挙してください?(5点まで)
3.次に取るアクションを取るか?(楽観的な場合/悲観的な場合)
4.このページを見たあとの感想(200字以内)

すると、出力フォーマットに沿って次のような回答がありました。

ChatGPT:
1.テクノロジーとおもてなしを融合させたいエンジニア
応募意向:5/5
もの足りない情報:具体的な技術スタック、開発環境、プロジェクトの詳細
次のアクション:楽観的な場合は応募、悲観的な場合は更なる情報収集
感想:企業のビジョンが自分の価値観と一致しており、テクノロジーを活用して人々の生活を豊かにすることに魅力を感じる。

2.成長を望む若手社員
応募意向:4/5
もの足りない情報:具体的なキャリアパス、教育・研修制度、メンターシップの有無
次のアクション:楽観的な場合は応募、悲観的な場合は更なる情報収集
感想:企業が従業員の学習と成長を重視していると感じ、自身のスキルを伸ばす機会があると考える。

3.クライアントの成功を追求するマーケター
応募意向:5/5
もの足りない情報:具体的なマーケティング戦略、クライアントの成功事例、成果報酬制度の有無
次のアクション:楽観的な場合は応募、悲観的な場合は更なる情報収集
感想:クライアントの成功を自身の成功と考える企業理念に共感し、自身のスキルと知識を活用してクライアントのビジネスを成功に導くことに情熱を感じる。

4.安定志向の求職者
応募意向:3/5
もの足りない情報:雇用形態、福利厚生、退職率、平均勤続年数
次のアクション:楽観的な場合は応募、悲観的な場合は更なる情報収集
感想:企業が長期的に存在し続けるためのビジョンを持っていることに安心感を覚えるが、より具体的な安定性に関する情報が欲しい。

5.非テクノロジー分野の専門家
応募意向:2/5
もの足りない情報:自分の専門分野がどのように活かせるか、非テクノロジー分野の職種、企業がどのように非テクノロジー分野の専門家を評価するか
次のアクション:楽観的な場合は応募、悲観的な場合は他の企業を探す
感想:企業のビジョンや理念には共感するが、自分の専門分野がどのように活かせるかが明確でないため、自分にとって最適な場所かどうかは不明である。

言われてみればそのとおりという感じです。ざっと見た感じ、このページでは情報が足りないので関連リンクを適切に設置したり追加情報が必要そうですね。ということで、次に何をすればよいかをさらにChatGPTが提案できるのでしょうか。

STEP2.の会話ログを見たい方はこちら

では、STEP3.に進みましょう。

STEP3.評価を踏まえて改善策を提案してもらう

ChatGPTは「WebPilot」プラグインを利用します。※ChatGPT Plusの契約が必要(2023/06/30現在)

最初の指示はこちら。
この指示は指定したページの情報を取得した上で、STEP2.の評価をもとにインターフェースの改善提案をしてもらっています。

ひろき:
あなたは優秀なプロファイラーであり、UXデザイナーでもあります。
https://recruit.e-agency.co.jp/about-company/
このページを次の5人のユーザーに評価してもらいました。この評価をもとにこのページのインタフェースをどのような改善を行いますか?作業コストが低く効果的な改善案を「コンテンツや情報を作成・追加する案以外で」3つ提案してください。

1.テクノロジーとおもてなしを融合させたいエンジニア
応募意向:5/5
もの足りない情報:具体的な技術スタック、開発環境、プロジェクトの詳細
次のアクション:楽観的な場合は応募、悲観的な場合は更なる情報収集
感想:企業のビジョンが自分の価値観と一致しており、テクノロジーを活用して人々の生活を豊かにすることに魅力を感じる。

〜<5つ目までの評価>

すると、次のような回答がありました。

ChatGPT:
5人のユーザーの評価を基に、作業コストが低く効果的な改善案を3つ提案します。

1.ナビゲーションの改善: ユーザーが求める情報をすぐに見つけられるように、ナビゲーションメニューを改善することを提案します。例えば、「技術スタック」、「キャリアパス」、「マーケティング戦略」、「福利厚生」などのセクションを明確に表示することで、ユーザーが必要な情報をすぐに見つけられるようにします。

2.FAQセクションの追加: ユーザーが持つ可能性のある質問に対する回答を提供するFAQセクションを作成します。これにより、ユーザーが自分で情報を探す時間を節約し、より具体的な情報を得ることができます。

3.情報の可視化: テキスト情報だけでなく、インフォグラフィックやチャートを使用して情報を視覚的に表示することを提案します。これにより、ユーザーは情報をより迅速に理解し、企業の特性や提供する価値をより明確に把握することができます。

STEP2.を見て僕も感じたことを提案してくれているように思います。

あらためて対象となったページを見ると、確かに足りないと感じる情報への適切な関連リンクが設置できていませんし、今のところFAQコンテンツはありません。また、実はこのページのある弊社の採用サイトには「データでみるeA」という視覚的なページがありますが、わざわざ別のページで見せています。そのページは、このページ内にあってもよさそうです。

正直なんとなくそうかなと感じていたことですが、なかなか腰が重く改善しようと行動に移せていなかったです。しかし、今回、ChatGPTから評価されて言語化されると「やっぱりやらないいけない」という気持ちが自然とわきあがりました。

STEP3.の会話ログを見たい方はこちら

まとめ

この記事を通じて、ChatGPTという推論エンジンの新たな可能性と面白さを体感いただけたかと思います。

今回、ChatGPTは複雑な質問やプロセスに対して推論し、有用な意見を提供してくれました。ペルソナを考えて、それに基づいてウェブサイト評価を行い、特定のユーザー視点の考察を模倣し、評価と提案ができました。この複雑なプロセスを、とても手軽に短時間でできました。なんといっても、僕の気持ちに「やらないと」という気持ちをわきおこしてくれました。

ChatGPTは、それが単なるツール以上の存在、「共に考えるパートナー」となる可能性があると感じています。

※本記事は、ChatGPTとの会話通じて一部作成しています。

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