2007年新卒確保のためのWebサイト戦略 ~ リクルートページ 2005 データより

2005年11月24日 | 広報・PR・イベント運営担当

2005年11月24日

2007年新卒確保のためのWebサイト戦略 ~ リクルートページ 2005 データより

吉村正春
ドラゴンフィールド株式会社
http://dragon.jp

大学生の就職活動は、3年生の秋から始まる。それに呼応するように、企業も3年生を対象としたリクルートページを立ち上げる。「WEB FLASH vol.18」では、東証平均株価の該当企業225社の企業サイト内リクルートページを対象に調査を行った。今回は一部のデータを公開する。

企業サイトにリクルートページがあるか?

99%:ある
1%:ない

最初に新卒・中途採用を問わずリクルートページの有無を調べた。その結果、225社中、リクルートページが全く存在しなかったのは、ただ1社のみ。その1社にしても、リクナビで採用活動を行っており、もはやWebは採用活動に無くてはならない媒体と言える。

ただし、リクルートページがあったとしても、あくまでも募集要項だけが掲載されて、Webを通じて応募できない企業が数社あった。他にも採用に至るプロセスを掲載していないなど、不親切なWebサイトも少なからずあった。

TOPページにリクルートページへのリンクはあるか?

96%:ある
4%:ない

96%の企業サイトは、リクルートページへのリンクが貼られてあった。グローバルメニューに「採用情報」とあったり、下の方にひっそりとリクルートページへのリンクがあったり、リンクの強調度はそれぞれであるが、それでも大部分の企業サイトにはリクルートページへのリンクがあったことは事実である。

TOPページからのリンクがない企業サイトについても、TOPページ>会社情報>リクルートページ、と、会社情報ページの中にリクルートページへのリンクがあった。つまりほぼ100%の企業サイトは、2クリック以内にリクルートページに辿り着ける、ということである。

新卒者向けリクルートページはあるか?

71%:ある
15%:ない(2006年用ページが表示)
7%:ない(近日公開予定)
7%:その他(新卒者向けページが無い、採用自体が無い、など)

すでに約7割の企業サイトが新卒者向けリクルートページを開設している。2006年卒業者向けページを表示している15%も近い内に、2007年卒業者向けページを公開するであろうことを考えれば9割の企業が年内に新卒者向けリクルートページを公開することになる。

まとめ

簡単であるが、WEB FLASH vol.18のデータを一部抜粋してご紹介した。本誌では、新卒者向けリクルートページの業種別公開状況や、公開日状況などのデータを掲載しているので、興味がある方はお読みいただければ、と思う。

今回様々な角度からリクルートページのデータを集めたが、業種や企業によってその取り組みに明確な温度差があった。

たとえば、電気・ガス会社は、(今回の対象企業ではあるが)100%リクルートページを開設していた。一方、卸売・小売業は50%強にとどまった。これほど業種によって差があるのである。

「リクルートページがWebサイトのどのディレクトリにあるのか」も調べたが、12%の企業は別ドメインでリクルートページを展開していた。これらの企業は採用活動に力を入れていることは、リクルートページを見るまでも無く明らかである。一方でリクルートページが第5階層に位置していたWebサイトも1%あった。リクルートページが重要とみなされていないのだろうか。

今後、景気の回復に伴い、新卒者を採用することが難しくなってくるだろう。その際にWebサイトは重要なキーを握るはずである。他社に先んじて有能な新人を確保するために、Webサイトにおけるリクルート活動を再チェックしてみてはいかがだろうか。まだ間に合うはずである。

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